アメリカ (NY) の薬局: 退役薬剤師は見た④ -薬の味-
こんにちは
毎日ストームで去年には考えられなかったくらい畑がウェットです 。
ニンニクが心配すぎて16個収穫!
今週末には残りを収穫したい。 まっててね、ニンニクちゃん。
4thの続きも書きたいし
Gayogohonoも書きたいことだらけだし
ボランティアも新しい展開があったし
最近立て続けにUKモノのミステリー観てて夫と二人でハマってる ので書きたいし
わー
って感じですが
今日は退役薬剤師シリーズにします^_^
(誰得?)
今日のテーマは、薬の味について。
【退役薬剤師は見たシリーズ】
シリーズってほどでもないけど、、、
日本薬剤師の立場からNYの薬局でのアレコレ、日本とアメリカ (NY州の場合) の違いや思うことなどを書いています。
色々違いが多くて、
色々つっこみどころも多くて、
毎日ネタは尽きません・・・
↓大まかな薬剤師業務の違いなどについて
↓薬の準備の違いについて
↓処方箋の違いについて
【良薬口に苦し?】
薬というとにがーいイメージがある方が多いのではないでしょうか ?
錠剤やカプセルはごっくんと飲み込む& カプセルは特に薬が露出していないので味ワン感じることはほとん どないかと思います。
ただ、特にお子さんの場合は体重で薬の量が変わることや、 錠剤やカプセルが飲めないため、 粉薬やシロップが処方されることも多いですよね。
成人でもコンディションや薬そのものの剤型の都合で
シロップや粉薬などが出ることがあると思います。
日本とアメリカで、 そのような薬をいかに飲みやすくするかの工夫の似ているところ、 異なるところが色々あったので紹介します★
日本
①今もあるの?オブラート
日本では言いにくいことを言うとき、婉曲な表現をするときに
オブラートに包む
なんていいますが、
デンプンのうすーいシートが一昔前はメジャー? だったのではないでしょうか
↓こういうの
薬剤師実習をするためにパスしなくてはいけない実技試験では、 オブラートの折り方まで練習しましたが( つつまってれば良くない?笑)、 実際に現場で使った記憶はあるようなないような、、。
今はジェルというかゼリー状の美味しそうな物もあり、 トラディショナルなやつはまだいるんでしょうか、、?
②製薬会社の工夫: 味付き顆粒
抗生物質の粉薬などはかなりの高確率で味がついています。
日本では青リンゴ味やヨーグルト風味、オレンジ味など。
同じ成分のお薬でも、先発品 (ブランドとも呼ばれる。製薬会社が最初に開発して、特許を持っている (いた) もの) と後発品 (ジェネリック) で味が違うことも多いです。
多くの薬局はできるだけジェネリックの使用を推奨されます (お医者さんからジェネリックNGと言われない限り) が、
もしお子さんが好みの味がある場合 (前は○○味で問題なく飲めたけど、この前は味が変わっていやがった。など) は薬剤師さんに相談してみてくださいね。
日本の薬局でいくつか試しましたが
どれも結構おいしくて 笑
製薬会社さんの努力を感じました。
因みに、結構人気?の口腔内崩壊錠 (ODとつくもの) ですが
個人的には武田さんのタケプロンOD (胃薬) をたまに愛飲してます。
こちら、イチゴ風味で、うっすら苦みを感じますが結構おいしいです。
アメリカの場合
アメリカでは粉薬はほぼありません。
今のところ経口薬では見たことないです。
アメリカ人粉薬 (苦い) の飲むの苦手そう ← イメージ
我慢とか苦手そう ←イメージ
我慢が苦手だからかどうか知りませんがw、
アメリカは基本シロップ or 懸濁液 (サスペンジョン) です。
抗生物質の多くはサスペンジョンの形態。
アメリカの場合、シロップ/懸濁液は味付けをすることができます (基本1-2ドル追加でかかります)
専門のドリンクバーみたいな小さいマシンがあって (アメリカっぽいw)
それで味付けします。
この味付けが凄いアメリカっぽくて
オレンジ、
グレープ、
アップル
などはまぁ想像できますが
コットンキャンディー味
なんてのもあります 笑
薬によって相性のいい味が決まっているのですが
(混ぜると苦みが増す場合などがあるので)
どんな味なのかちょっと気になります・・・
機会があったらテイスティングしてみようと思います。
シロップやサスペンジョンはちなみに予め味がついている場合が多いです。
ただ、やっぱり小さいお子さんがいるかたにはよく
「グレープ味じゃないと嫌がる」
など、好みがあることを言われます。
(グレープは人気みたい)
オレンジチェリー味 (どんな味だよ) のシロップだったんですが
「グレープにカバーしてほしい。前はやってくれた」
と強く懇願?され
「オレンジチェリー+グレープとかますますどんな味だよw」
なんて思ったんですが
(赤ワインのサングリアみたいな感じだろうか・・・笑)
それで子供が飲んでくれるなら、お安い御用でござんす。
アメリカ人はオブラートに包まない
アメリカには日本のようなオブラートはありません (あるかもだけど見たことない)
wafer paperという同じくでんぷん質の紙がありますが
主に製菓用品として存在するようです。
また、「お薬飲めたね」のようなジェリー上のオブラートも見たことがないです。
日本ではゼリ状のものって人気ですが
アメリカ人はゼリーはあまり好きではないのでしょうか?
アメリカでゼリーと言うとJelloしか記憶ないし
(アメリカではゼリーはjellyではなくjel。Jellyというとジャムみたいなイメージになる)
「10秒チャージ2時間キープ」的なものも見たことないです。
(日本で働いていた時は良くお世話になった・・・フランスでもないかも)
ババロア的なものもあまり見ないなぁ
日本って色んな変な食感なもの (餅とか、白玉とかコンニャクとか寒天とか) あるけど
海外では結構好みが分かれますよね。
そういえば、ボバ (バブル) ティーのタピオカも、ヨーロッパの友達は始め「うーん」って顔していたなぁ・・・(今は大好きらしい
話がそれましたが
そう、アメリカはオブラートに包まないんです
色んな意味で。
ただ、味付け、アメリカらしいなぁなんて思いました。
苦くない薬でも、薬によっては適応できる (液体状のものなら) ので、 アメリカにお住まいの方は是非試してみてくださいね。
では今日はこの辺で。
今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんも素敵な週末をお過ごしくださいね :)
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