Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

アメリカ (NY) の薬局: 退役薬剤師は見た①

こんにちは

最近アメリカの薬局で働き始めた退役薬剤師です。

(日本の薬剤師は終身資格ですが、現役を名乗るのはおこがましいため、退役といっています 笑)

 

アメリカではPharmacy Technicianとして働いてます。

 

 

まだ日は浅いですが、

早くも色々「えっ」となったこともあったので

日本の薬剤師視点からアメリカの薬局の仕組みなどを見ていきたいと思います。

 

因みに日本で薬剤師をしていたのはちょっと昔 (7~8年前)

かつ、割と規模の小さい薬局だったで、今は日本も事情が違うかもです。

そのあたりご了承ください★

 

また、アメリカは州によって本当に色々違うので、

NY州の場合、ということを強調しておきます

 

 

↓因みに、日本含め他の国で薬剤師免許を持っている場合、アメリカで免許取得はどうなのかっていう記事もあります。

 

 

【日本の調剤薬局の薬剤師】

薬剤師の業務

退役なので記憶が曖昧ですが (ヨボヨボ)、

まずは日本の調剤薬局での薬剤師の業務の一部をば・・・

(規模などにもよると思いますが) 日本の薬剤師の仕事は・・・とても多いです。

 

 

因みに病院薬剤師は業務内容が全然違います(?)ので割愛します。

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アメリカじゃないシリーズ

Photo by Florian Olivo on Unsplash

  • (処方箋受け取り): 医療事務さんがやる場合も多い
  • (処方箋入力): 医療事務さんがやる場合も多い
  • 患者情報チェック・・・履歴、ほかの処方など
  • 調剤・・・錠剤は楽だけど、粉薬、シロップ、外用の調剤なども薬局の場所などによってかなり多くなる。
  • 監査
  • (照会・・・なぜか医師には腰低め)
  • 患者さんへの受け渡し
  • 薬のストック管理
  • 第一類OTCの販売・説明

ざっと通常の流れを思い返してもこれだけある!

ほかにもいろいろある!

 

これ、ほとんど全部薬剤師がやるんです。

繰り返しますが、これはあくまで「業務の一部」です・・・

  

【アメリカの薬剤師は薬のピッキングをしない】

さて、アメリカの薬剤師はと言うと

薬の準備はしない!!

のです (薬剤師のアイデンティティの一つだと思っていたのでびっくり)

 

アメリカにはPharmacy Technicianという職業があり

日本で薬剤師が行う調剤のうち、調整が必要なもの (液剤のミックスなど) 以外は薬剤師は関与しないのです 

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アメリカは大体ボトルで。 (他の記事で詳しく!)

Photo by Sharon McCutcheon on Unsplash

とはいえ、処方箋が入力されると、まず薬剤師が処方内容を監査するので

あとは錠剤などを書いてある通りに揃えてちょーだい★

ということです。

(もちろん、患者様にわたる前に薬剤師が最後にダブルチェックとしてカウントします)

 

確かに、アメリカの調剤薬局はオールコンピューター化されていて、

バーコードで管理されるので

とり間違えなどは殆どおこらないんですが

(システムと異なる薬をピックアップした場合、先の作業に進めない仕組みになっている)

薬剤師じゃないんだ!

と、驚きます。

 

薬の包装も日本とアメリカでは全然違うので

そこも次回書きたいと思います。

 

【アメリカの薬局はペットの薬も売っている】

これ、アメリカでペットを飼っている方はご存じかと思いますが

ペットの処方箋も薬局で扱うんですね!

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またもアメリカじゃないw

Photo by Joenomias M. de Jong on Unsplash

日本は医薬分業が謳われたのは割と最近 (といっても10年以上前ですが)

それまでは、クリニックや医院で薬をもらえていましたよね。

 

今は基本は医薬分業、

つまり医師 (病院) と薬剤師 (薬局) が独立した体制なのですが

日本はなんだかあいまいで、眼科ではいまだに目薬をもらえたり、獣医も獣医さんで処方だと思います (私はペットを日本でも飼っていなかったので、よくわかりませんが、少なくとも経験した薬局はどこも扱いはなかったし、動物用の薬を勉強した記憶もありません)

 

アメリカでは、ペットの薬も分業なんですね

(獣医でもらえる場合もあるんでしょうか)

 

因みに、ペットと人間では税金がかかったり保険が色々違ったり (そりゃそうか) で、ややこしいです (まぁコンピューターが処理してくれるわけですが・・・) 

 

【多様性と発音】

働き始めて、今一番難しいと感じているのは「人の名前」を正しく入力することw

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多国籍国家ならではの経験かな・・・

Photo by Omar Lopez on Unsplash

アメリカって本当にいろーんなバックグラウンドの人がいるので

その分名前の多様性が激しくて

ロシア系とか、インド系とか超難しいです・・・

しかも、マスク+プレキシガラスで結構聞き取りづらいです。

 

薬の名前の発音も、自分の脳内の日本語名と全然違うので混乱します

(日本でも薬の化合物名は英語-カタカナ-で同じです。商品名は結構異なります・・・😢)

 

薬の名前は、難しいだろうなと構えてはいたものの

名前は完全にノーマークでした

 

日本でも一文字違いで全然違う薬とかありますが

アメリカとかもう・・・

 

 

 

Pharm techは行き止まりな職業と言われますが

アメリカで薬剤師資格を取ろうか考えている身としては

薬の勉強をしつつ、

薬剤師の業務も見れて、

薬局業務もわかって、

英語もブラッシュアップ (会話・電話沢山・・・) できるので

キャリアにあっていれば悪くないと思います。

色々日本との違いが見えて面白い。 

 

他にも、違いとか、思ったこととか沢山あるんですが、

今日はこの辺で~

 

 

今日もここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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