Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

アメリカ (NY) の薬局: 退役薬剤師は見た②/蛍

こんにちは

先日に引き続き、薬局で働いてみて

「日本と違う!」

と思ったことなどの連載?です

 

↓ 初回はこちら。日本の調剤薬局薬剤師業務も少し羅列してます

tikitikis.hatenablog.com

 

 【シート個包装じゃない】

アメリカで処方箋薬をもらったことがある方はご存じと思いますが

アメリカの薬は基本

「ボトルに詰められて一錠 (一つ) ずつがむき出し状態」です。

 

日本の場合

薬局に搬入される薬の殆ど (粉やシロップを除く) やOTC薬品 (処方箋なしで買えるやつ) はシート (銀色のやつ) に入っていますよね。

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こういうやつ

Photo by Christine Sandu on Unsplash

 

一シートが多くの場合は7, 10, または14錠 (カプセル) になっていて、

薬剤師は処方箋の数の分だけ数えて用意します。

(処方箋薬を受け取ると、何シートかが輪ゴムに束ねられている事が多いと思います)

 

多くの処方は週単位 (14日分) とか月単位 (30日など) なので

気持ちいい場合は単純にシート全体をそのまま、

たまに数が合わないとチョキチョキして数を合わせます。

 

これ、数えるときにすごい楽だし

衛生的にもいいと思うんですが

 

アメリカは・・・

アメリカは基本的には納品時のパッケージの時点で違います

多くの薬は白や水色の不透明なプラボトルに入っていて

Pharm Techがそこから必要分を数えて

下の写真のようなボトルに詰めます。

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こんなん

Photo by Olga DeLawrence on Unsplash

 

ピルとか、特別な飲み方をするような薬 (週に一回とか、月に一回とか、一回限りとか) の場合はシートになっていることも多いのですが

殆どの薬はボトルにむき出しで入っている!

(もちろん未開封のボトルはシールされているのですが)

 

錠剤カウンターなるものがあり、

基本的にはそちらを使いますが

薬によっては使うことができなかったり

薬によっては数え間違いがあったり

あんまり好きじゃないです

(ただ、「180錠」とか「270錠」レベルになるとやっぱり必要)

 

これ、日本の薬局の場合を知っているからこそ

「もどかしい・・・シートだったら簡単なのに」

なんて思ってしまいます。

 

確かに、かなりよく出る薬はボトルも大きく500錠とか1000錠入っている規格を購入しているので、何箱もシート入りを買うよりもスペースが省けるんですが

(シートに入っているのでどうしても少しかさばる?)

多くのボトルは100錠規格。そして、たまに30錠とかも。

 

箱だと綺麗に棚に収まるけど

ボトルなので立てておいても倒れたり

(倒れていると棚の上の方とか見えにくい)

奥のものをとろうとしたときにやっぱり倒れてイライラしたり

(日本の薬局の棚に比べて、アメリカの薬局の棚はまさにカオスです)

 

今のところあまりメリットを見いだせていませんw

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誰か腑に落ちる説明できますか?

Photo by Juan Rumimpunu on Unsplash

 

なんでそうなったんだろう

アメリカ人はサプリが大好きな印象で、

義理の両親は二人とも薬の小分けケース-一日分の薬を7日分用意できる奴-を持っていて、いつも5~6錠は入っています。

 

↓こういうやつ

そういうケースを使う人が多いんでしょうかね?

 

だから個包装じゃないほうが良いのかな?

 

それとも、単純に個包装文化じゃないから?

バルクが好きなお国柄でしょうか・・・

 

(因みに日本では「一包化」と言う神がかった (=薬剤師は大変) システム?があります。アメリカで存在するのか知りませんが、今のところ「まぁこの国では無いだろうな」と思っています。ご存じの方いらっしゃったら教えてください)

 

アメリカで一包化文化が浸透している場合、上記のような個包装ではないパッケージでの納品は凄い有難いんだけど、

(日本の場合は、薬剤師がシートから薬を一つ一つ押し出して機械に入れる。薬によっては結構手や指が痛くなる・・・)

そうじゃないんだよなぁ・・・

 

謎です。

 

しかし、日本てやっぱりすごい至れり尽くせりだ!

 

アメリカのOTCのシートは開けにくい?

「シートが良い!」と、わがままを言う割に、

アメリカのシートの開けづらさは苦手です。

 

OTC (ボトルではなく箱のもの) を買ったことがある方は分かると思いますが

アメリカの場合、

日本のような、単純に「(錠剤を) 押してでる」のではなく

「銀紙部分をむいて」さらに

「(錠剤を強くおして) 紙を破いて取り出す」

という2ステップ。

 

しかも出しにくい

 

なんなんですかね?

 

↓ まだまだ私はたまに飲んでます。アメリカで買える花粉症OTCはこちら

(シュードエフェドリンなどを含むもの-IDが必要なもの-は割愛)

tikitikis.hatenablog.com

 

フランスでびっくりしたこと

フランスで処方箋薬を買ったときに

パッケージの箱ごとボーンと渡されて

びっくりしたことがあります。

 

ある意味時短?でいいな、と思いましたがはじめは驚きました。

 

アメリカでは、「時と場合により」そのように渡します

(パッケージの数が処方の数とちょうどあっていた時や薬により)

基本は上のようにお店のボトルに入れて渡します。

 

日本では (少なくとも内服の錠剤やカプセルでは) ほとんどありえないですよね。

 

 

 

またまた長くなってきたので、今回はこの辺で!

 

そういえば最近蛍が飛んでいます♪

 

日本では本当にきれいな田舎の小川近くでしか見られない蛍

NY田舎では住宅街?でもまだまだたくさん見られます。

(田舎度が高くなるほど多くなる気がします 笑)

八月ごろまで、毎晩楽しませてくれそうです。

 

 

今日もここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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