こんにちは
今週は毎日天気予報が雷マークなFLXです。
夫(彼)と付き合い始めてから毎年夏にNYに来ていましたが、
この数年単位でも、夏の異常気象具合が増しているのを感じます :(
今年は畑の野菜たちもちょっと戸惑っている様子
(昨日今年初ズッキーニ収穫♡)
明日はかなり大きなストームでラジオでも警報が出てました。やだなぁ~
そんな今日は薬局シリーズです。
↓過去記事はこちら
【処方箋の期限】
処方箋に期限があることは、
多くの方がご存じと思います。
(多くの場合は処方後すぐに近くの薬局に行かれると思うので、もしかしたら気にする人は少ないかも?)
日本の場合
日本の場合は処方箋の期限は
基本的に4日 (処方日含む)
です (みじかっ
土日祝日関係なく4日。
過ぎているものはただの紙切れです。
これは、
医療機関受診時の体調に対して処方されたものなので、
日にちが経っているものは意味ない
という (ざっくばらんに言うと) ことからの設定で
とっても理にかなっていると思います。
因みに一回の処方量は基本は14日以下だったり、長くても多くの場合が90日とか
(お医者さんの判断ですが、向精神薬や新薬は制限があります)
こちらも、妥当かなと思います。
アメリカの場合
アメリカの場合、向精神薬やオピオイドなど一部のコントロール薬品を除く処方箋の期限は
基本的に一年
です (なっが
・・・
いや、普通にひいたんですけど。
これ、後述するrefillとかいうアメリカの謎システムも絡んでくると思うんですが
未だに首をかしげてしまいます。
アメリカの場合、日本のように気軽に受診することはなかなかできません。
予約がかなり先だったり (これも意味不明w 受診するころには良くなってそう・・・)
住んでるところが僻地だったり
日本に住んでいるときにはイメージしづらいファクターがアメリカにはあります・・・
ので、
長めになるのはまぁ理解できるとして
一年て (苦笑
【処方箋は誰が薬局へ?】
日本の場合
日本は基本医療機関でお会計をしたときに領収書と一緒に渡されて
薬局に自分で持っていって、受付>調剤スタート
のことが多いと思います
(大きな病院は機械があってfax?で送れますが、多くは患者さんが自分でやりますよね? (今は変わってるかも?))
アメリカの場合
アメリカの場合、医療機関が薬局へ直接送ることがおおいです。
なので、患者さんの中には
「今さっきお医者さんに行ってきたんだけど」
と薬局に来ても、まだ処方箋が届いていなかったり・・・
なんてことがあります (よくあります)
多くの方はご自身が欲しい薬を分かっていますが
中には「何をピックアップするのかわからない」
なんて方もいます・・・
【繰り返し処方】
日本のDo処方
慢性疾患 (高血圧なども含め) の場合、
大体いつも同じ処方薬が出されます。
この同じ処方のことを「Do処方」と
(やや皮肉もある場合もあり) 日本では呼びます。
皮肉も、
というのは、お医者さんの中には
「こないだもこれだったから」とかそういう理由とか
処方内容をあまり確認せずに送ることも少なくないからです
(例えば、もういらない薬なのに入っていたり。あとは、お医者さんで薬の飲み具合を確認せずにいて、実は家に沢山残薬があったりとか・・・)
薬の飲み具合は「コンプライアンス」のチェックといって、薬剤師の義務でもあるので、患者さんが来た時に確認します。
(ただし、薬剤師は処方箋内容の変更は原則できないので、残薬が多くて患者さんが「要らない」と薬局で行ったときは、Drに問い合わせをしなければなりません。)
少し脱線しましたが・・・
ポイントは、日本の場合
「薬がなくなり、同じ薬が欲しい時は、(原則) 患者さんが医療機関を受診して、新たに処方箋を発行してもらう必要がある」
ということです。
アメリカの場合 -refill-
アメリカの場合、処方箋に「Refill」という謎システムがあります。
ファストフードやドリンクバー?などでのrefillと同じく
お医者さんが「この薬を〇回まで、患者さんが欲しいときにはrefill、つまり、再調剤、できます」というのを予め処方箋に書いて
患者さんは医療機関に行くことなく新たに薬を手に入れることができます
(ただし、コントロール薬に指定されているものは異なることが多い)
・・・これ、便利だけど意味わかんなくないですか?
アメリカの場合 -renewal/profile-
更に意味不明なのが、処方箋のリニューアルとプロファイルという仕組みです。
リニューアルはその通り、更新。
つまり、上で書いたように
- 処方箋が期限を迎えた場合
- 処方箋に書かれているリフィル回数を使い切った場合
その処方箋はもう使うことができません。
日本だったら
「今の体調がどうかが大事だから受診してね?」
ってなるんですが
アメリカの場合
「私たち (薬局) からDrに処方箋のリニューアルできるか聞いてみるね★」
と言えるのです
(もちろん患者さんが自分でコンタクトとることもできます (私は患者がすべきだと思います))
・・・意味わかんなくない?
確かにバースコントロール (ピル) とかは分かるけど
・・・受診しろよ?
って思っちゃうんだけど・・・
いや、多くの人がしてると思いたいけど・・・
Drのアベイラビリティーがかなり悪いんだろうなぁ・・・
調剤してて
「こんな量本当に必要なんだろうか」
なんて、余計なお世話だけど
思っちゃいます。
同時に
これ、アメリカが日本と同じレベルの皆保険になってこの制度あったら一瞬で医療費崩壊するだろうな
って思います。
ある意味、アメリカの医療制度だからこそ、なのかもしれません。
私は未だ「意味わからん」と言う感じなので
正直このシステムは利便性を求めただけのネグレクトにしか見えないのですが
また色々分かったら書きたいなと思います。
処方箋のプロファイリングは
患者さんがその薬が今は必要ないけど (キャンセル)、システムに取っておいて、必要になったら使い始められるというますます意味の分からないシステムです。
アメリカでびっくりしたのが
「この薬高いからキャンセルして」
とか
「これはまだあって要らないからキャンセルして」
とか結構よく言われるんですが
基本、コントロール薬以外はレジ (Pharam Tech) 判断でキャンセルします。
(医者も薬剤師もいらんのかい)
日本の場合をしっているので、やっぱりドン引きです。
アメリカはだいぶ患者主体な気がします。
いい意味でも悪い意味でも。
やはり自己責任の国なのでしょうか。
これは複雑なのでまた別でかきますが
金額に対しての不満もとても多いです
(でも、多くの人は10ドルも払いません。0ドルのことも少なくない。それでもたった20~30ドルくらいに腹を立てる人はたくさんいます。因みに高額になる際には、基本的に調剤前に予め患者さんに伝えます)
アメリカでも多くの方はなんらかの保険 (メディケア、メディケイド、保険会社など) があり、勿論薬にもよりますが、かなり、かなり、カバーされています。
それでも不満 (不機嫌、rude) を表す方が少なくないです。
なんとなく、その患者さんを通してアメリカの闇を見ている気がして
ちょっと怖くなる瞬間です。
いつまで持つか分かりませんが
やはり日本の保険制度、医療制度は羨ましいです。
今日はこの辺で!
今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
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