Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

ワクチン: Informed Decisionをするために

こんにちは

今日はCornell x NYSの講義の中で、多くの方が疑問・不安に思っていることに対して結構convincingな動画を見たのでシェアも兼ねて短い記事です。

 

追記

アメリカでは接種が広がっていますね。多くの実際の接種後の感想などが多くなるのはとてもいいことだと思います。不安に思っている方やまだ悩んでいる方への情報としてはある意味一番「気持ち的に」信頼できると思うので。

 

でもいまだに根も葉もないうわさを多く見かけて、「いや、、、情報はどこ?」とあきれてしまうこともおおいので追記。(マイクロチップやDNAに組み込まれるとかのレベルはびっくり。転写/逆転写って知ってる?高校生レベルですけど・・・)

 

噂を聞いてただ不安になるのはわかりますが

不安になる前にご自身で調べてください・根拠のない不安・噂は鵜吞みにしないで・・・

インターネットが普及している今

一次情報や査読済みの論文さえアクセスできます

 

素人のうわさと

日夜必死に研究したり情報収集している人の情報

比べてください

 

 

 

 

tikitikis.hatenablog.com

↑ こちらのUnit1-2でワクチンについてとても分かりやすく説明があります

 

要約すると

長期的にでるワクチンの副反応・有害反応が心配

⇒ 25-30年間の研究結果で、観察期間として8週間はカットオフとして妥当。ほとんどの長期的な副反応は8週間のうちにみられる。

今回のFDAでの緊急承認ワクチン三種はそれらで安全性が見られている。また、臨床試験の参加者は現在も引き続き観察している+桁違いのワクチン接種者 (= データ) が実際に日々追加されており、安全データは確認されている。今回のケーズではCOVIDに感染した場合のリスクがワクチン接種により起こりうるリスクを大幅に上回っているため、FDAは緊急承認をしました。

 

妊婦・授乳婦への影響が心配

⇒ 現在のところ妊婦へのワクチンによる悪影響はない。また、母乳移行はない。むしろ、もしCOVIDに妊婦が感染した場合、妊婦ではない人に比べて症状が重いことはデータで分かっている。

 

生殖器官 (不妊) への影響

⇒上記と同様、COVIDによる悪影響は分かっているが、ワクチンによる影響は報告されていない。COVIDにかかるほうがリスク大。

現在までに開発されたすべてのワクチンで不妊になることがわかっているものはありません。また、J&Jの使った技術は既にほかのワクチン (エボラ出血熱ウィルス) でも使われているウイルスを用いて作られていますが、こちらでも不妊は起こりません。

ワクチンで不妊が起きていたら、この100年間大変なことになっていますよ・・・

 

CDC FDAにも情報はありますし、以下Johns Hopkinsからの詳しい説明です。

www.hopkinsmedicine.org

Will the COVID-19 vaccine affect my fertility?

No, getting the COVID-19 vaccine will not affect your fertility. Women actively trying to conceive may be vaccinated with the current COVID-19 vaccines — there is no reason to delay pregnancy after completing the vaccine series.

Confusion around this issue arose when a false report surfaced on social media, saying that the spike protein on this coronavirus was the same as another spike protein called syncitin-1 that is involved in the growth and attachment of the placenta during pregnancy. The false report said that getting the COVID-19 vaccine would cause a woman’s body to fight this different spike protein and affect her fertility. The two spike proteins are completely different, and getting the COVID-19 vaccine will not affect the fertility of women who are seeking to become pregnant, including through in vitro fertilization methods. During the Pfizer vaccine tests, 23 women volunteers involved in the study became pregnant, and the only one in the trial who suffered a pregnancy loss had not received the actual vaccine, but a placebo.

SNSでの間違った情報が各選したことで、このような噂が広がっているようです。

また、接種時に聞かれるのはもはやルーチンです。今やどんな医療機関や薬局でもいつでもこの質問はします。今回のワクチンに限ったことではないです。また、接種するときに妊娠している方がコンサルトする機会のためでもあります。また、重要なデータになります。

 

 

このSusana Morales教授は

「私の患者にもアナフィラキシー (ハチ、薬) 経験のある方がいるけど、これらの人はEpiPenを持参してワクチンを打った。彼らは大丈夫だった (ただし、15分の経過観察ではなく30分の経過観察) 」と言っていたこと。

これはもちろん絶対大丈夫と言うわけではないけれど

アナフィラキシー経験のある方が絶対ダメと言うわけではないのですね。

もちろん、過去にアナフィラキシーを起こしたかたは、必ず医師と相談して決めるべきだと思いますしMorales先生も言っていますが。

 

 

また、この動画もCornellからなんですが、こちらは「個人がきちんとした情報に基づいて判断するのをサポートする」目的での情報提供とQ&Aです。

私はQ&Aは観ていないんですが、情報部分は40分程度です。

www.youtube.com

ホストの先生が言うように「ワクチン打ちなさい!」という意味ではなくて、また感染が増えてきている現状を見て、よりサイエンティフィックな情報をシェアしたいと思ったので記事にしました。

 


あと、

先日この記事で「妊婦だったらもう少し様子見するかも」

と書いたんですが
tikitikis.hatenablog.com

最近のケース増加や、科学的根拠をみたりして、ちょっと考えが変わってきています。

(該当記事に追記しておきます)

 

 

 

追記

また、上記記事でワクチン接種後熱が出た時の対応としてタイレノール (アセトアミノフェン) やアドヴィル (イブプロフェン) の服用は問題ないと書きました。

これは今 (4/11) FDAやCDCなどページを再確認しましたが未だに変わりません。

 

(FDAが言っているのは「ワクチン接種前」ワクチンの副反応予防のためにこれらの解熱鎮痛剤などをあえて飲むことは推奨しないということです。普段から疼痛などで服用している場合、他の疾患の治療のためにこれらを用いている場合などはこの限りではありませんが、そのような方はかかりつけ医や薬剤師に相談するようにとしています。)

Helpful tips

Talk to your doctor about taking over-the-counter medicine, such as ibuprofen, acetaminophen, aspirin, or antihistamines, for any pain and discomfort you may experience after getting vaccinated. You can take these medications to relieve post-vaccination side effects if you have no other medical reasons that prevent you from taking these medications normally.

It is not recommended you take these medicines before vaccination for the purpose of trying to prevent side effects.

www.cdc.gov

 

NYCの出している情報でも確認できます

https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/covid/covid-19-brochure-after-vaccine.pdf

 

 

アセトアミノフェンとNSAIDsであるイブプロフェンは働き方が異なります。また、「インフルエンザなどに感染してしまったとき」はイブプロフェンなどNSAIDsはインフルエンザによる脳症の可能性を悪化させる「可能性が否定できない」ため、解熱薬としては選択されません

しかし、ワクチン接種後の発熱に関しては、そのようなことはありません。

(一般成人の話です。小児・胃腸や肝腎障害のあるかた・アスピリン喘息 (NSAIDS喘息) の方はアセトアミノフェンを用いる。妊婦の方はあらかじめ接種後の副反応への対処はかかりつけ医や薬剤師、または接種する際に相談しておくべきだと思います)

 

COVID-19に感染している場合イブプロフェンは悪影響を与える可能性があるという報告もありましたが、こちらもイブプロフェンによる影響である可能性は低いとされています。

寧ろ、FDA/CDCを含め多くの大学病院などからもCOVID-19による発熱・ワクチンによる発熱の症状緩和として使用できる旨書かれています。

一部の国では第一選択にはしていないようですが、COVID-19との関連を示唆するデータはありません。

そしてCOVID-19ワクチンはいずれもCOVID-19ウィルス自体は含みません。

www.fda.gov

www.bbc.com

 

 

 

 

アメリカではAfrican Americanの方が特にhesitencyを持っているようです。

これは1970年代まで実際に行われていたTuskegee Experimentという国家ぐるみの臨床試験の記憶が刻まれてしまっているからではないかと言っていました。

ja.wikipedia.org

日本では近年では子宮頸がんワクチンがマスゴミの切り抜きにような科学性のないバッシングにより広くマイナスイメージを植え付けました (有害反応を被った方の回復についてはマスコミは触れませんでした)。

 

多くの国で色々な形で不安ばかり掻き立てられます。

 

 

 

 

そういえば、先日私の住むところはコミュニティの意識が高いのでプレッシャーもあったと書きましたが、それが地域誌にも載っていて「勘違いではなかった」と、少し笑ってしまったのでそれをシェアして終わりにします。

ithacavoice.com

この記事の時点でハミルトンカウンティーが一番の接種率でトンプキンスは二番。ただ、ハミルトンカウンティは人口が少ないから、実質私たちが一番だ!というなかなか無理やりなアレですが、この記事で初めてカウンティごとのデータを細かく見ました。

 

 

接種5日目で、まだ腕をあげたり寝るときに腕を下にするとちょっと圧痛があったり、接種部位を押すとちょっと痛かったりしますが、HIITトレーニングも腕を含めて再開しました。元気です。

 

 

 

今日もここまで長い記事を読んでいただいてありがとうございました。

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