Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

退役薬剤師が見たアメリカの花粉症の薬 (2021年情報)

こんにちは

花粉自体は少し前から感じていたんですが、ここ数日は確実にかなり飛んでいる感じがします。対処しないと気管のほうにきて、咳喘息のようになるのでまだ症状が軽いうちに服薬を始めました


そこで、今日はアメリカのスーパーや薬局で処方箋なしに帰る花粉症の薬を軽くサーチしてみました。海外の薬コーナー好き。

 

「現役」薬剤師ではないので、軍人さんに習って退役ってしてみました('◇')ゞアホっぽい?

 

 【アメリカスーパーのOTC売り場】

多くのアメリカのチェーンスーパーでは薬局を併設しており (Walmart, Wegmansなど), OTC薬は大体薬局の近くにあります。薬局併設でない場合もスーパーでOTCを置いてあるのは結構普通で、アメリカの"One stop"性が見えます。

もちろんCVSやWalgreensなどの薬局のOTCコーナーにもあります。

f:id:tikitikis:20210409222411j:plain

WegmansのOTCコーナー

今回、怪しまれても嫌なのでサッと写真を撮っただけなんですが (本当は一時間くらいじっくり見たかったけど 笑)、花粉症 (アレルギー) だけでこんなに!!

 

私、日本で薬局にいた時に

日本のOTCって (特に総合感冒薬) すごく選ぶの難しいよな

と思ったんですが

 

アメリカもすごいな

 

何が凄いって、アメリカは基本単一成分が多い印象を受けたんですが、それでもこの量ですよ!なんか無駄が多いのでは?? 

 

じっくり見てみると、

成分 x 剤型 x 数 x メーカー x 先発か後発か

の組み合わせでこんなことにいなっているようでした。

 

経口アレルギー薬については (見落としもあるかもしれないけれど) 4種類。

あとはナーザルスプレーでした。

 

【経口薬】

眠くなるか眠くなりにくいか

抗アレルギー薬の殆どは、生体防御反応の一環として放出されるヒスタミン (をはじめとする) 物質がヒスタミン受容体H1にくっつくのをブロックする薬です (それゆえ抗ヒスタミン薬と呼ばれます)。

f:id:tikitikis:20210410044912j:plainPhoto by Elena Mozhvilo on Unsplash

 

しかし、この受容体は「覚醒」に大事で、ブロックしてしまうことにより、多くの方がご存じな通りものすごく強い「眠気」が出てしまいます。(また、他の受容体にも少なからず影響があるので、のどの渇きなどもおこります)

 

花粉症がつらいけれど、眠気がつらくなるから薬は嫌、というか車の運転などに影響するので仕事にクリティカルな方も多いですよね

 

眠くなり「にくい」/non-drowsy

そこで、割と新しい世代の抗アレルギー薬では、この副作用をなるべく少なくしたものが開発されました。

フェキソフェナジン (fexofenadine/商品名アレグラ Allegra)

ロラタジン (Loratadine/商品名クラリチン Claritine)

これらは、パッケージにも「Non-Drowsy」とうたわれています

確かに、眠くなりにくい部分はかなりありがたいですが

その分どうしても効果が低いです。

軽い花粉症の方にはお勧めですが、本当につらい人にはあまりお勧めしません (またはナーザルスプレーとの併用を提案します)。Wegmansでは一番下に配置されていました。

 

Allegra/Fexofenadine

剤型 (アメリカ): 錠剤、カプセル、シロップ 、口腔内崩壊錠

用量:

日本:120mg/日 (一錠につき60mgを一日二回)

アメリカ:180mg/日 (24H:一錠180mgを一回) または120mg/日 (一錠60mgを二回)

 

アメリカではAllegra-Dと呼ばれるシュードエフェドリン (pseudoephedorine) が含まれた、鼻づまりにも効果があるバージョンがあります。こちらは薬剤師による販売が義務付けられているので、棚にはありません 

www.allegra.com

www.allegra.jp

日本でも割とよく売れた記憶がありますが、アメリカでも人気なようです。

ただ、結構花粉症がきつい私には「ほぼ効果なし」でした。

アメリカでは子供用にシロップと口腔内崩壊錠が出ていました。

f:id:tikitikis:20210410045106j:plain
Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

Claritine/Loratadine

夫はこれが好きと言っていました。一日一回。のどのかゆみにも効くと推していました。アメリカでは一番見るような気がします。

Allegraの種類の多さにも驚いたんですが、Claritinの種類の多さはそれを凌駕していて、「めんどくさい」とすら思ってしまいました 笑

ミント味のチューイングタイプはちょっと興味があるので試してみたい。

剤型 (アメリカ): 錠剤、口腔内崩壊錠 (RediTab)、カプセル、チューイングタイプ (ミント味)

用量:

日本 (15歳以上): 10mg/日

アメリカ (6歳以上): 10mg/日 (10mg/dを一回または5mg/dを二回)

 

Allegraと同じく、ClaritinにもClaritin-Dと呼ばれるシュードエフェドリンを配合したバージョンがありますが、こちらも薬剤師から説明を受けて購入するタイプになります。

www.claritin.com

brand.taisho.co.jp

私も日米どちらも使ったことがあるんですが、すみませんよく覚えていないです。

(可もなく不可もなかったということか?)

 

眠くなりにくいとは言われているけど人次第

f:id:tikitikis:20210410045428j:plainPhoto by Cris Saur on Unsplash

コアラは一日20時間以上寝る

Zyrtec/Cetirizine

Xyzal/Lebocetirizine

人によっては眠気を感じたり、感じなかったりと言う感じです。私は感じます。

その分効果はアレグラやクラリチンよりも効きます。

 

私は結構くしゃみや鼻詰まりがひどいので、眠気を感じるのは分かっていてもこちらを選んでいます。一日一回なので、夜に飲んでいます。飲むのが遅いと朝起きた時に強い眠気をまだ感じますが、スッと眠れるのである意味うまく副作用を使えます。

 

これはアメリカでは主に以下の二つがOTCで見られます。

Zyrtec/Cetirizine (コンタックZ: 日本でもOTCで購入可能)

今回はこれを買いました。夜飲むので眠気はまぁいいかと思って。

剤型: 錠剤、カプセル、口腔内崩壊錠、シロップ

用量: (Zyrtec 6-65歳) 5~10 mg/d

こちらもDタイプがあり、薬剤師から購入可能

 

Xyzal/Lebocetirizine

ザイザルは日本では処方箋薬で、私も何度か処方されました。

印象としては錠剤が小さい!!かなりのみやすいです。

こちらはジルテックの成分であるセチリジンのなかのS体とR体と呼ばれる異性体のうち、効果があり割副作用の少ない異性体のみをつかっています。ので、より効果を感じやすいかも?まぁ異性体の含有量としては理論的にはジルテックと同じなんですがね。

 

ちなみに薬の名前でレボ (Levo) が頭につくものは、このように片方の異性体のみをつかっている薬です。

 

 

剤型: 錠剤、シロップ

用量 (15歳以上) 5mg/d (6-15歳): 2.5 mg/d、一日一回

contac.jp

www.zyrtec.com

www.xyzal.com

 

ザイザルおよびそのジェネリックのレボセチリジンは、割線があるので半錠にしやすいです。

 

アメリカでは花粉症は中程度なので、私は半割でコントロールできることが多いです。

半量なら当たり前だけど錠数が倍になるのでお得感も 笑

 

ちなみに、薬剤師や薬の専門知識がない場合で

薬を自己判断で半分にできるのは

錠剤で割線がある時のみ

をお勧めします。

というのは、薬によっては製剤上の工夫がされていて

副作用を低減するために腸で溶けるようになっていたり (痛み止めなど)、

じわじわと徐放性になっていたり (ER上の多くはこれ)

薬を割ってしまうことで、狙っている効果が表れなくなるばかりか副作用が出やすくなることもあるためです。

 

割線がある場合は、そのような懸念がなく割って飲むことを想定しているので大丈夫です。

 

多くの薬は写真がパッケージに出ているので、確認しましょう。

花粉症の薬は特にこのような特別な工夫はないはずですが

一般的な薬の知識として。

 

因みにアメリカではピルカッターと呼ばれるものが大抵の薬局や薬を扱うスーパーにあります。

割線がある場合はスプーンの裏や薬のボトルなど

局面のあるものを使うと簡単に割れますが

割線がない薬を割る場合にはピルカッターはほぼ必須です。

 

もし割線がない薬で、割れるかどうか気になる場合は

薬局で薬剤師に聞いてみてください。

 

 

副作用を上手く利用して

抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンはそのオリジナルの目的 -抗アレルギー-よりも睡眠導入薬 (ドリエルなど) や乗り物酔いの予防薬として使われています。

f:id:tikitikis:20210410045651j:plainPhoto by Daniel o'dowd on Unsplash

 

また、総合感冒薬では未だにジフェンヒドラミンなど古いタイプ (眠気が強いもの) の抗ヒスタミン薬があえて使われることもあります。熱が出ていると寝苦しいかったりしますよね。ここではあえて眠気を引き起こす成分を使うことで、睡眠で体を休ませてしっかり風邪と戦うためと言われています。

 

ある目的のためには「副作用」とみられる作用も、見方を変えると「主作用」になるんですよね

 

【点鼻薬】

絶対に眠くなりたくないときは点鼻薬です。点鼻薬は主にステロイド系で、ねむくなりません。

日本でも2019年からOTCとなったフルチカゾンプロピオン酸 (fluticasone propionate) が販売されたようですが、アメリカのOTCもパッと見た感じ同様の商品が並んでいました。点鼻は外用なので手軽だし、個人的には効き目を結構感じます。

Flonase/fluticasone (ステロイド)

Nasacort/Triamcinolone (ステロイド)

www.flonase.com

www.flunase.jp

 

www.nasacort.com

車社会のアメリカではやはりこちらが好まれるのでしょうか?目線の高さにまとめられていました。

 

【ホメオパシー】

ここでは詳しくは触れませんが、欧米だなとおもったのがホメオパシーの商品もいくつかあったこと。効果は?ですが、実は私一度フランスで気づかぬうちにホメオパシーの薬を処方されたことがあって、調べてびっくりしたことがあります。

これは咳がひどかった時 、シロップ剤を処方されて、これが凄ーくよく効く!

なんだろうと思ったら、なんと

カタツムリの粘液成分

でした('Д')エスカルゴー

イタリアやフランスではよく使われるみたいですよ。

でもね、本当にすごくよく聞いたんですョ・・・。

 

【結論】

後発品 (基本成分名が商品名) が沢山あるので、成分名のみで表記します。

 

絶対眠くなりたくない ⇒ 点鼻試してみる

軽度の花粉症、眠くなりたくない ⇒ フェキソフェナジンかロラタジン

中度の花粉症、眠くなりたくない ⇒ レボセチリジン 

高度 ⇒ 経口と点鼻、または薬剤師から購入 (Dタイプ)

死にそうにつらい・咳喘息気味 ⇒ すぐに病院へ

組み合わせて使ったりしても全然効果ない ⇒ 病院へ

 

妊婦、高齢者などいろいろバックグラウンドはあると思うので、(どんな方もですが) ちゃんと箱の注意を読んで、不安な場合は薬剤師または医師に相談してくださいね。

特に妊婦さんや肝・腎機能が落ちている方は服用できない薬もあります。

f:id:tikitikis:20210410044621j:plain

Photo by Josefin on Unsplash

 

あとは、湿度を少し高めにするのもおススメです。ハーブ (ミントやユーカリ) などの香りは鼻やのどに優しいので、寝る前にハーブティーを入れて蒸気を鼻から吸って口から吐くなどするのもかなり効果的。特に今暖房などでより乾燥しやすいので、濡れタオルをベッドわきにかけておくだけでも結構違います。

 

アレルギーは朝方にかけて反応が強くなることが一般的に言われているので、経口薬は夜に飲むのがおすすめです。(寝ているときに鼻詰まりから口呼吸になるのも結構防げます)

 

【今日ラジオでよく聞いた言葉】

  • Prince Philipe (Duke of Edinburgh) 
  • volcano
  • Gun
  • AstraZeneca, bloodclot, vaccine nationalization

今日聞いていた局ではまだ福島の処理水の話は出ませんでした。

もし東電の言う通り本当にトリチウムのみなのであれば、他国の原発と同じことなのですからIAEAや国際的な機関の調査も受け入れて堂々とサイエンティフィックデータを出せばいいのではと思います。しかし、問題は「本当に東電の出していることを信じていいのか?」ということで・・・昨日も謎のコンテナが4000台って・・・どういうこと??

 

不信感と言えば久々に小室さんのニュースも目にしました。「えええ」とドン引き。

理解してくださいって、色んな意味で理解できませんよ。なんだあの自己擁護。

博士時代の後輩でいつもゼミでつっこまれるたびに「先生がそう言ったので」と繰り返していた学生を思い出しました。

日本人の多くが不快に思うのはそういうところではないのでは・・・っていう。

 

 

 

いかがでしたでしょうか

いつも通り雑ですが・・・薬選びの参考になれば幸いです。

まぁ人によって効き目は異なりますから、試してみて、ご自身にあったものを見つけるのが一番ですね。

 

 

 

今日もここまで長い記事を読んでいただいてありがとうございました。

ブログランキングにも参加しています。よろしければ励みになりますのでクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ にほんブログ村 外国語ブログ 多言語学習者(学習中)へ