Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

Fukushima: 処理水をめぐる反応①/花粉症薬無料サンプル

こんにちは

今回は先日日本政府より報告があった「処理水海洋放出」についての海外の反応や発表されている科学データをみていきます。

(長くなりそうなので①IAEAからの報告、②各国報道の反応 に分けました)

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原子力大国フランスの街角で。脱原発に「OUI (YES)」の投票を呼び掛けるポスター。

あなたもFUKUSHIMAのそばに暮らしている, か・・・

私は放射性物質についてはそこまで大した知識がないし、恥ずかしながら今まで自分からデータをみたりはしていませんでした。気を付けますが、間違いがあった場合はご指摘いただけると幸いです。

 

FDA/CDCのJJワクチンについての追加報告はまだありませんね。

 

【日本の反応は】

日本では主に漁業関係の方の反対が強いようです。

(これは実際10年前から (風評含め) 被害を受けているので、わかります。)

もちろん、3.11を知っている私たち一般市民も、「いいんだろうか、本当に将来環境・健康への危険性は大丈夫なんだろうか」という気持ちが強い方が多いのではないかと思います。

 

ただ、今回の話題についてのもう一つの側面、国際社会からの批判、については日本政府や国際機関はもっとはっきりと示すべきだし、日本国民をはじめ世界中の人が自分たちの国の現状も含めデータを見るべきだと思いました。

 

ので、調べてみました。

 

【IAEAの反応】

海に流すわけですから、どんなに仲が悪くても周辺国や他国への理解は大事です。ですが、そういう時にはどんなに日本が単独で主張しても聞く耳を持たれないでしょう。やはり国際機関や第三者からの透明性のある説明が必要です。

 

日本政府の決定に対するIAEAの姿勢

ということで、まずは国際機関のIAEAのページを見てみました。

www.iaea.org

the International Atomic Energy Agency (IAEA) stands ready to provide technical support in monitoring and reviewing the plan’s safe and transparent implementation.

IAEAとして今回の決定に際しての計画の安全性・透明性をサポートするとはっきりと言っています。具体的に何をしてくれるんでしょうか。

 

Japan’s chosen water disposal method is both technically feasible and in line with international practice, IAEA Director General Grossi said. Controlled water discharges into the sea are routinely used by operating nuclear power plants in the world and in the region under specific regulatory authorisations based on safety and environmental impact assessments. 

 このあたりはマスゴミでもたまに見かける主張です。

 

“We will work closely with Japan before, during and after the discharge of the water,” (...) “Our cooperation and our presence will help build confidence – in Japan and beyond – that the water disposal is carried out without an adverse impact on human health and the environment.”

具体的には何をしてくれるのか分かりませんでした (まぁ姿勢を示すための報告なので当たり前か 笑)。

 

The IAEA’s safety reviews, and other technical support, are based on its safety standards, which constitute the worldwide reference for protecting the public and the environment from harmful effects of ionizing radiation. 

正直この記事からは「具体的な数値とかは分からなかった」(そういう意図の記事じゃないから) のでもうちょい調べて見ました。

 

すると、2020年の4/2の記事でこんなのがありました。

www.iaea.org

The Government had requested the IAEA review of the management of the stored water, including of the report by the Subcommittee on Handling ALPS Treated Water issued on 10 February.

2020年2月10日のALPSサブコミッティーの報告書はかなりカギになりそうです。

 

それに対して、今回のIAEAのレビュー (下のPDF) では

In a review published today, the team said the two options for controlled disposal outlined by a Japanese advisory subcommittee in February – vapor release and discharges to the sea – were both technically feasible. They are also routinely used by operating nuclear power plants worldwide under specific regulatory authorisations based on safety and environmental impact assessments. 

と言っています。これもいくつかの報道で見られる主張ですね。

(世界の最新の放出データを見られるリンクがあったらもっと親切なのに・・・ブツブツ)

 

↓ これが2020/04/20のIAEAレビュー

https://www.iaea.org/sites/default/files/20/04/review-report-020420.pdf

27ページと、ぎりぎり一般市民の読める範囲です。28ページ以上、例えば小室さんの文書、は一般市民には長すぎます (ジョークです))

 

本文は5-22ページまで (=18ページ) だけど、大事そうなところだけ見てみました (6, 12-13, 15-22あたり)。

(注釈は各ページ下にあったので、一般にもやや読みやすい配慮はあります 笑)

 

 

因みに、対して2020/02/10の日本のALPSサブコミッティからの報告書は57ページと、正直読む気にはなれなかったヨ・・・

https://www.meti.go.jp/english/earthquake/nuclear/decommissioning/pdf/20200210_alps.pdf

表や図があったのでその点は良かった。

ただ、グラフのクオリティが「研究室入りたての学部生レベル」でがっかり。

グラフレジェンドくらいはっきり書け~('Д')かなり国際問題なのに、これじゃ分かってもらいたいという気持ちは全く一般に伝わらないよ・・・こんな稚拙なエクセル&パワポ資料久々に見た・・・

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2020/02/10 ALPSサブコミッティ報告書19ページより (本文でFigure 4引用されてなくてかなり困惑したけど・・・ほんと学部生レベル)

ちなみに18ページあたりからトリチウムや放射線被ばくについて触れているので気になる人は読んでみるといいかもしれません。

表や図があったのでその点は良かった、、、ただグラフのクオリティが研究室入りたての学部生レベルでがっかり、レジェンドくらいはっきり書け('Д')かなり国際問題なのに、これじゃ分かってもらいたいという気持ちは一般に伝わらないよ・・・

 

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これは国際世論にはかなり大事なデータぽいけど、トリチウムだけではなくて他の核種のデータも欲しい

専門じゃないから知らないけど、USとか一部の国のデータ古すぎでは・・・?? (2002年って20年前よ!?)

“The safe and effective implementation of the disposition of ALPS treated water is a unique and complex case. Solutions are available. They will require sustained attention, safety reviews, regulatory supervision, a comprehensive monitoring programme supported by a robust communication plan, and proper engagement with all stakeholders,”

 

日本語もありました

www.meti.go.jp

www.meti.go.jp 

 

 

長くなっちゃったのでここで一回切ります。東電の生データに他の核種情報あるみたいだけど、まだ見てません。


明日はあまり時間がなさそうなので軽めの記事を挟む予定ですが・・・

 

「ほかの国もやっているから日本は悪くないよ」っていう意味じゃなくて

「いや、そんなに騒ぐなら、せっかくの機会だからみんなで本気で話し合おう?」ってなればいいのにな、なんて一般市民として思いますが、まぁ難しいですよね。

難癖付けたいだけの人にはこれでいいかな。


ただ、トリチウムばかり言っているけど、ALPSでもトリチウム以外も100%除去できるわけではない?ようなので (ただし、環境放出の基準はクリアするようですが) それらを加味した各国のデータも知りたいなと思いました。

 

 

ただ、もう一回書くけど、データ古くない?

っていう・・・

(各原子炉の稼働状態などを一々調べていないので、もしかしたら廃炉になっているとかあるのかな?)

 

【文章からの英単語】

  • pertaining to (water): ~に関連する
  • sub-drain and the "frozen soil wall"
  • ingress: 入り込む
  • decomissioning: (原発などを) 廃止する、廃炉にする
  • stakeholders: 利害関係者

stakeはかなり耳にする。よく聞くのはstakes are high (リスクは高い) とか, stakes couldn't be higherとか。stakeは杭と言う意味だけど、掛け金とかリスクと言う意味がある。

 

【ザイザルのサンプルを頼んでみた】

 以前以下の記事で書いたアメリカのOTC花粉症・アレルギー治療薬のひとつ、ザイザル (Xyzal, Lebocetilidine) なのですが

tikitikis.hatenablog.com

HPで調べた時に「無料サンプル」をゲットできるとのことだったので

飲んだこともある薬なので頼んでみたんですが

それが今日届きました。

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こちらは5錠入っています。

ザイザルは一錠5mgの有効成分で、成人は基本的に一回一錠を一日一回 (夜がおすすめ) 飲むんですが、症状が軽めの人や6-11歳はパキっと薬を割って、半分にして飲むことができます。(割線が入っているので、スプーンの背のカーブに錠剤をあてて錠剤の両端を押すようにすると割りやすいです)

 

しかもなんとクーポンもついてきました。

(ほとんどの薬がHPにクーポンあって驚きました)

 

ザイザルは他のものよりも剤型などもシンプルで、潔さが好きです。

(錠剤がとても小さいので、他の薬品のようにカプセルや口腔内崩壊錠にする必要もないのかもしれません)

 

最近はそこまでひどくないですが、様子を見て試してみようと思います。

 


それでは

 

今日もここまで読んでいただいてありがとうございました。

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