Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

ESL

こんにちは。

今日は私の住んでいるNY州田舎街のESLについて書いてみます。

移住当初は英語のクラスに通うつもりは全くなかったのですが、やはり人が恋しいのと、ネイティブとの会話で英語もっと頑張らなきゃと思い、特にスピーキングをもっと練習したいのとで始めることにしました。

 

 【ESLとは】

ESLはアメリカで英語を学ぶことをサポートするプログラムです。

www.esl.com

Central NYの田舎街のケース

私の住む市はNYCやLAなどとは比べ物にならない小さな街ですが、NYでも発展が目覚ましい地域で、世界中から多くの人が集まっています。ESL自体については多くの情報があると思いますし、私は今のところしか経験していませんので、一般化しないように気を付けながら今のESL学校について書こうと思います

誰が通えるの?

私の市の場合は、「学生ではないこと」「長期滞在者であること」「就労資格があること」「(確か) 高校を卒業していること」が求められました。

どうやってスタートした?

恐らく普段だったらふらっとofficenに行けると思うんですが、COVID-19下でしたので電話またはメールでの対応でした。メールもしたんですが最終的に電話して、レベルをはかるための簡単なテストなどの初回面談をするためのアポを取りました。

対応してくれた方は非常に感じがよくて、「就労資格」について今現在持ってないけれどapplyはしていて、将来は働く意思があることを伝えると、問題ないと言ってくれました。

 

NY州などからファイナンシャルサポートを受けて運営されており、移民の英語能力向上をサポートすることで地域やアメリカでの就職を促し、最終的にコミュニティ、NY州ひいてはアメリカに還元することがESL側の目的です (と私は理解しています) ので、eligibilityについてはmake senseです。特にresidencyを示す書類などやIDは必要はありませんでした。

 

上記のような理由から、初回面談では学歴、職歴やどのような職に就きたいか、(就職に際してだけではなく移民ステータスなどにもわたって)どのようなサポートが必要かなどを聞かれました。

 

その後パソコンをつかってマンツーマンで簡単なレベルチェック (30分弱?)をしました。例えば写真を見せられて、「この写真にうつっていることを説明してください」というようなものです。あとは簡単な会話と、最後にライティング能力を見るための自己紹介を一枚ほど書いて終わりでした。

コース

私の市のESLではbeginnerクラス一つとintermediateクラスが二つあります。初回面談ではintermediateの二つのクラスは同じレベルと言われましたが、体験後明らかな違いを感じました。これは教師側というよりは生徒側によるかとおもいます。

先生との相性は重要と思ったので、とりあえずすべての授業を一週間体験させてもらいました。はっきりと違いを感じられましたので、体験はかなり大事だと思いました。

 

今は時間があるし、多くの人と話したいのでintermediateとadvancedの二つのクラスをとっています。医療職だったひとや研究職だった人、大学関係の旦那さんを持つ方も少なくなく、特にadvancedは良いレベルです。ちなみにどのクラスにも他に日本人はいません。

 

- beginner class (in person、週四回、3h/回):

 イギリス人の先生でした。とても面白い男性で、語彙をどんどん関連させて教えてくれるので数回の体験で色々と学べました。ただ、週に4日間、各3時間ダウンタウンに行かなければならず、時間的に難しいと思いました。また、他の生徒の会話レベルが違っていて、正直意思疎通が難しかったことも少なくなかったので残念ながらこちらは見送りました。生徒の年齢層は高めでした。本当に色々な国の方がいたので、面白そうだったのですが、英語上達のためには違うなと割り切りました。あの先生の授業結構好きだったから残念。

 

- intermediate class (zoom、週二回、1.5h/回):

 台湾から幼少期に移住したアメリカ人の先生。もちろん完ぺきな英語ですが、どこか聞き取りやすく、また東アジアで雰囲気が自分とも近いのでなんだか親近感がわきました。生徒は一番多く、8-9人。アジア数名、南米数名、中東、東欧の生徒がいます。

レベルとしては、意思疎通可能でたまに訛りでわからないこともあるくらいです。先生はいつも面白いdiscussionトピックを選んでくれ、またクラスメイトの人生経験が本当に多岐にわたっているのでとても充実しています。アメリカに住んで何年にもなる人も多いので、流暢でなかったとしても表現や語彙をよく知っている人が多く、勉強になります。また、30代後半-50代の方が多いと思うんですが、やはり人生の先輩なので考え方とかがとても勉強になります。

英語の個人学習のバックアップがとてもうまい先生です。こちらのクラスはどちらかというと授業中は文化や考え方の違いを学び楽しんで、個人学習のほうで英語を磨くという感覚です。面白いトピックと書きましたが、割と重めなことも多いです。しんみりすること、他のクラスメイトの過去の話を聞いているときとか涙が流れそうになることも実はあります。英語というか人生勉強になるのでとても好きなクラスです。

 

- advanced class (zoom、週二回、1.5h/回):

アメリカ人の先生。今は生徒は4-5人。話すスピードがもう一つのクラスより早いです。クラスメイトも概して英語レベルは確かに中級よりも上で、意思疎通は全く問題ありません。訛りも少しある人がいますが、聞き取れないと言ことはほぼありません。教材もよりレベルの高いものを使うことが多いです。ニュースの記事などもよく読みます。Intermediateの先生に比べて、授業のテンポはほぼ完全に先生主権です。より英語の学習という感じ。

 

教材は?

Crossroad Cafe関連の単語を学んだり、関連トピックから先生がそれぞれ選んだ文章からディスカッションをしたりします。Commonlitと呼ばれるサイトもしばしば活用します。

www.commonlit.org

英語以外のサポートは?

先にも書いた通り、生徒がコミュニティになじんだり、自立 (≒就職) することをサポートすることが目的ですので、そのあたりのサポートも素晴らしいです。I市のESLオフィスにはコーディネーターがいて、ボランティアをクラスで行ったり、ボランティアのあっせんをしたり、一人一人と簡単な面談をして就職のためのサポート (CV, cover letter, interviewなどのサポート) を行っています

私は一時期就労許可がすぐ来るかもしれないと期待してフライングで就活をしたんですが (笑)、その時はまだESLに出会っていなくて、夫や知り合いにCV (resume) やcover letterを見てもらっていたんです。これはすごくすごく大事なことで、他の人の視点が入ることでほぼ無限にreviseができます・・・

ただ、夫も働いているのでなんだかさらに仕事を増やして悪いなぁと思ったりしていたので、このサポートは素直にうれしいと思いました。さらに、夫など近い人に比べて私のことを知らないという面接官に近い状態で見てくれるので、バイアスなどもないかなと。さらにそれを仕事にしている方なので、経験も豊富だと思います。

まだ今は許可待ちですが、実際また就活するときにはお世話になると思います。

授業外の活動は?

上記の通り、volunteer workにも力を入れています。今まで行ってきた活動は「ケアセンターの訪問」「公共施設のガーデニング」などだそうです。現在COVID-19で対面は難しい中で、何かできないかということで「高齢者施設のお年寄りとpenpalになる」ということを始めました。

アメリカにおいてはvolunteer workなどの「職業ではない経験」というのも就職活動等で評価対象になります。もちろん職種によって重きは違うと思いますが、その人がどのような信念を持っているのかとか、どのような軸で生きてきたのかとか、どのような社会貢献をしてきたのか、何を感じ学んだのかなどに関わるのかなと個人的に思っています。勿論就職のため、ではなくコミュニティの一員として何かをすることは非常に有意義なことだと思います。そういう意味で、I市のESLは非常にgreat jobをしていると思います。感謝しています :)

ボランティア活動について、今後独立した記事を書く予定です :)

 

 

いかがでしたでしょうか。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

重ね重ねになりますが、市によってESLも色々と違うと思うので、一例として読んでいただければと思います