Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

Crossroads Café E1: Opening Day

現在ESLでZoomクラスを受講しています。

その授業で用いている教材ドラマが思いのほか面白いので紹介したいと思います。

 

【ESLとは】

一言でいうと地域の英語学校です。

英語学習だけでなく、移民関係・ボランティア・就職などかなり手厚くサポートしてくれます (すべてのESLがそうなんでしょうか?わかりません)。さらに、州や多くのfundingにより生徒はすべてのサポートを無料で受けることができます。

はじめは英語を習うだけと思っていたので、感動・・・いや感激しました。もちろん、そのサポートを受け続けるため、課題などは提出していますが、「学生」ではないので期限などはあまり厳しくないです。

↓私の住むI市のESLについての記事もありますので興味のある方はどうぞ

 

【Crossroad Café】

ESL授業用に作製された1エピソード20-30分のドラマ。

作製は20年以上前なので時代を感じる場面も多いが、それぞれのキャラクターが非常に独特 (人種背景も)。通常メインストリー+サイドストリーで構成される。メインストリーは人種差別やギャング、女性の社会進出などトピックは多岐にわたっており、毎回テーマに関連する5分程度のculture clipとしてアメリカ文化を紹介するコーナーがある。サイドストーリーは通常は軽めの話題。

物語のはじまり

Mr. Brashovは長年の夢である自分のカフェをついにオープンする。しかしオープン直前になってもコックとして起用しようとしたスタッフは辞めてしまうし、ウェイトレスはいないし、店の名前すら思いつかない。そこにKatherineとRosaがウェイトレス職として応募してきて・・・

 

主な登場人物

  • Mr. (Victor) Brashov: Crossroads Cafeのオーナー。ルーマニアからの移民。
  • Katherine: アメリカ人、離婚したため女手一つで子供を育てている。
  • Rosa: アメリカ生まれメキシコ育ち。料理が得意。
  • Jamal: エジプト人。エンジニアだが、handymanとしてMr. Brashovを手伝う
  • Henry: 中国系アメリカ人。偶然cafeのオープン初日にcafeに立ち寄り、流れで初めての客のデリバリーを頼まれる
  • Jess: こちらも偶然オープン初日に店に入る (前のテナントだったドライクリーニングやと間違えて)。cafeの常連になる。チェスが好き。

 

【E1本編から学ぶ英語表現】 

【オープンに向けて作業中の作業員が、店名をMr. Brashovに聞いて】

"I'm heading to paint the name on the awning"

⇒ awning

(建物や船などの)日よけ、 雨除け

 

【KatherineがMr. Brashovに痩せていることを (しつこく) つっこまれて】

"It runs in the family"

⇒ run in the family

遺伝/家系/血筋なんです。Itを特定の言葉にかえることも勿論できます。

ちょっと違いますが、family関連で・・・家族で似たところがあることはfamily resemblanceです。もちろんfamilyをsiblingsなどにもできます。

 

【KatherineがRosaに向けて】

Katherineは毒舌というか思ったことをかなりダイレクトに言ってしまう性格。ちょっと嫌味っぽいことを言うこともしばしば…

"Apparently something charbroiled"

⇒ charbroiled

 炭火焼。broilは炙るという意味で、たいていのアメリカのオーブンの機能には"oven"と"broil"があります。Broil機能は上からの熱で調理します。パワフルで早いので、最後にちょっと焼き目を付けたいときとかに私は使っています。炭はcharcolです。

 

"Writing specials on the board is tacky"

⇒ tacky

単語自体はくっつく、べたつくという意味です。が、スラングとして(主にものに対して) ださい、趣味が悪い 、安っぽいという意味になります。

 

【Jamalのことを聞かれて】

"Well, he's actually an engineer, but he was laid off from his job"

⇒ be laid off (from)

解雇される 。残念ながら現在のCOVID-19下において大変良く耳にする言葉です。同じく離職を求められるという点で用いられるfiredは、その人の能力不足などその人物が原因となる様々な理由があります。もう同じ会社から再雇用される可能性はありません。一方でlaid off個人に起因する理由からの解雇ではありません。会社の都合 (経営の縮小やCOVID-19などで経営のためにやむを得ない理由) での人員削減によるものですので、経営が回復した際に再雇用される可能性があります。

仕事がないことを表す表現としてunemployedbe away from jobなどがあります。とくにaway from jobはネガティブな表現ではありません。

 

【Culture clipコーナーより: 就活】

【仕事探しであることを相談したときに友達が言った一言】

"I've been there for a while, so I can pull some strings here and there"

⇒ pull strings/pull wires

手をまわす、コネを使う、顔をきかせる

 

【就活セミナーにて身だしなみのくだり】

"(...) and you don't want dangling bracelets (...)"

⇒ dangling

ぶら下がっている。つまり、ジャラジャラとしたブレスレット。まぁ面接ではだめですよね。

 

 

いかがでしたでしょうか。ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。

 

Crossroads Cafeは流石英語学習用に作られただけあって、難しい表現や単語はほとんどなく、非常に楽しみやすいです。会話はネイティブスピードよりはややゆっくりかつはっきりとしゃべるので聞き取りやすいですが、ゆっくりというほどでもないのでネイティブスピードに徐々に慣れるためのステップとして良いと思いました。