BEING ELMO -A PUPPETEER'S JOURNEY- 2/3
BEING ELMO -A PUPPETEER'S JOURNEY- 1/3 の続きです。
【ParisでFrance版Sesame Streetのpuppeteersに指導するシーン】
このシーンはとても好きなシーンの一つです。
"Now you're stiffening, loosen it up"
⇒ stiffening
硬くなる。ここでは力が入りすぎてるからリラックスしてみよう、というニュアンス。恐怖などで身動きが取れなくなるような硬さも表せるようです。
また、人以外にも使えます (=firm)。
Firmといえば、この単語を個人的によく見るのが豆腐!
なぜかアメリカの豆腐は硬めが多い気がします。たまにExtra-firmとか、まれにsoftも見ますがやはり触感的な好み? おそらく、なかなかの日本通以外は冷ややっこは食べない (=調理する) から? 確かに調理はしやすいです。
私は木綿派ですが、アメリカに来て少し絹が恋しくなりました。softは絹みたいな感じなんだろうか・・・。フランスではnature (普通の豆腐) よりも味付きのものが人気がありそうでした。fumé (スモーキー)とかitalienとかcurryとか色々あって、あれはあれで美味しかったなぁ。
人生で初めてアメリカに暮らしたとき、アメリカの豆腐のまずさにショックを受けました。それから10年弱、まぁ普通に許せるレベルになっていて安心しました (もしかしたら、当時も美味しいのはあったのかもしれないけれど)。日本食人気や健康志向は海外在住日本人には嬉しい。高いですけどね。本当においしい豆腐を食べたいときは、大豆から作ってしまいます…煮てからにごりを入れるまでは少し手間ですが、worthです。
Well, another thing that you should do with her all the time is...give her a little smile. (...) See if you keep that mouth open just a little bit, there's a little smile, you know ? If you do that (close the mouth), that's dead. She's not happy. But that's (open mouth a bit), that's lcurious, listening, but still sh'es alive.
(...) You know, we're trying to creating a human. (...) Even when you close the mouth, just make sure that the puppet stays alive, it has to, you know, look around and keep alive.
【憧れのJim Hensonに会う】
"It is mind-boggling"
⇒ mind-boggling
度肝を抜かれる、仰天する、気が遠くなるような、衝撃的な、嘘みたいな
bogglingも似たような意味で、それよりもさらに衝撃度アップ
"(...) it's not my nature"
⇒ not one's nature
それは性に合わない、そういう性格ではない、~出来ない質。
Kermit wasn't the only one bragging about Kevin
⇒ brag about
自慢する (≒boast)。一般的にはbragはちょっとネガティブなニュアンスで、boastはポジティブなようにとらえる傾向があるようです。映画の流れではネガティブなニュアンスには思えなかったけど、どうしてここはbragなのでしょう・・・あとで夫とディスカッションしてみようと思います。
→ 聞いてみました。
夫曰く、bragもboastもinterchangeableで意味もニュアンスも同じ。
確かにnegative/positiveの線引きもされることがあるけど、少なくともネイティブとしては大抵同じにとらえる。ニュアンスの違いについては、問題は目的語が自分なのか他人なのか、proudな気持ちに過剰なprideが入っているかどうか、言い方やコンテクストがどうなのかというほうが大きくて、単語自体の違いではないと思うとのこと。なので、映画中のこのセリフはネガティブな意味はなくて、誇りに思うというニュアンスでの自慢で嫌味は全くない。とのことでした。
bragに関して以下のような表現も教えてくれました。
⇒ bragging rights
これは、(例えば競合している領域などにおいて、大きな成果を遂げて誇って) 報告する権利 (チャンス、機会) を意味します。大きな功績 (=通常は並々ならぬ努力の末の結果) に対してなので嫌味なニュアンスはありません。しかし、使い方によってはネガティブな表現になるそうです。サイエンスの世界でもよくつかわれそうですね。
【オーディションを受け、BaltimoreからNew York Cityへ】
"(KevinのTV2での最後の収録語にStuが) You go and soar"
⇒ soar
Fly highと同義。ここは夢をかなえる大きなチャンスをつかんだKevinに対して「君は行って夢を掴むんだ」というような、短くもとても強い、愛のあるはなむけのメッセージでしょう。KevinとStuのやり取りが所々織り込まれているのですが、・・・良い!
【Jimからのオファーを断った後、受持ちのTV showが二つとも終了することに】
"(...) and then, lo and behold (...)"
⇒ lo and behold
驚いたことに
【どうしても不可能と思われたシーンについてJimに伝えた時にJimが言った言葉】
"(...) I'm not having it"
⇒ not having (something)
(状況、提案などを) 受け入れられない、信じられない
【Sesame Streetへの起用】
"There were people hustling and bustling"
⇒ hustle and bustle, hustle-bustle
雑踏、ざわざわしている、せわしなく動く。活気にあふれているスタジオの様子を表すときに用いていました。
"I was a little fish in a big pond"
⇒ a little fish in a big pond
これはカジュアルな会話でよく用いられる "a big fish in a small pond (井の中の蛙。コンテクストによってポジティブな意味にも用いられる)" の逆です。
大きな池の中にたくさんの魚がいる、自分はその大勢のなかの一人でしかない。つまり、特に目立つものがない、突出した部分がない。
Sesame StreetのスタジオにはKevinもよく名前を知っているような才能のあるpuppeteersばかりでした。そんな世界で自分は生きていけるんだろうか、そんな少し不安になった気持ちを表しているのだと思います。
また長くなってきたかつタグ数が上限に達したので最後
BEING ELMO -A PUPPETEER'S JOURNEY- 3/3 に続きます。