こんにちは
今回はESLの先生から紹介してもらったリーダーシップに関するTED talkから英語を学んでいきたいと思います。やや長めの12分程度の動画ですが、アフリカだけでなく世界の未来に関わる非常にパワフルなスピーチですので是非見てみてください。話の流れもとても分かりやすいです。
素晴らしい実例をふくめ、現在Swanikerさんをはじめとして行われているアフリカでのプロジェクトなどについても語られています。アフリカへの愛を感じました。
【TED本編から学ぶ英語】
"As luck would have it, (...)"
この文脈では「不運なことに」という意味になりますが、通常は「幸運にも、運よく」という全く逆の意味で使われることが多いようです。
日常ではよくfingers crossed (実際に手のジェスチャーを加えながら) ということも多いですね。あと、「うまくいくといいね」「頑張って」「幸運を祈る」などは英語ではGood luckと言ったりもしますが、フランスにいた時に「Merde (英語でのshitに当たる言葉)」と言われて驚いたことがあります。汚い言葉大国のフランスらしい (そして道端にも***だらけなフランスらしい) なと思った表現でした 笑
"Millions of people had emigrated, the economy was in a shambles (..)"
⇒ emigrated
移住する (外へ出ていく)。immigrateは同じ移住でも、外からくるというイメージ。どちらの単語にもmigrate (移動する、移住する) という単語が含まれていて、接頭語の違いでニュアンスが異なります。migrateといえば私は渡り鳥などをイメージします。最近は近くでまた沢山geese (ガチョウ) を見るようになりました。
⇒ shambles
めちゃくちゃな場所、修羅場、散らかり放題の場所。an absolute shamnbles (メチャクチャ) という表現でも使われます。メチャクチャにすると動詞にするときはmakeを付けてmake a shambles/an absolute shambles of ~と言います。
なんだか語源が見えない言葉だなと思ってちょっと調べてみました。
現在は単数でも"s"を伴う不思議な形ですが、元々15世紀ごろは"s"なしで「スツール」を意味していたようです。そこから、お肉を並べて売るテーブル (場) の意味になり、肉市場を意味するようになったとか。そして16世紀ごろになるとslaughterhouse (食肉処理場) という意味も持つようになります。食肉処理場のslaughter (屠殺。虐殺や惨殺などの意味もある) や bloodshedな様子から、現在の意味につながるようになったようです。語源を考えると、薄暗くてドロドロと物々しい雰囲気を感じてしまいますね。
"Here's a general rule of thumb that I believe in"
⇒ rule of thumb
経験則。thumbは親指のことですね。親指ではかる。面白い表現だなと思いました。
アメリカでは未だにインチやフィートを使っていて結構イライラします。インチやフィートはイメージしやすいけれど、オンスはなかなかいつまでたっても慣れません・・・
親指に関する表現で最もよく聞くのはthumbs up/downでしょうか。「いいね」のジェスチャーとともによく使いますね。be/get given thumbs up/downでbe approved/not be approvedという意味にもなります。
Image from Pixabay by StockSnap
他にも以下のような用法がありました。二つ目の用法はbrowseにも似ているなと思いました。お店に入ったときに「なにかお手伝いしますか?何かお探しですか」などと聞かれた時には大抵、"I'm just browsing"と言っています。
thumb your nose at sb/sth
"You might get impeached for that"
⇒ impeach
告発する、弾劾する、攻める
これは特にアメリカに住んでいる方や英語ニュースを聞く方は、トランプ元大統領のImpeachment Trial (弾劾裁判) に関する話題で最近かなり耳にした単語ではないでしょうか。
"They brought nothing but havoc to Africa"
⇒ havoc
大混乱、大惨事、荒廃。一緒に用いられる動詞はwreck (≒cause), play, createなどです。wreakは暴力的に、多くの場合はコントロールできることができない状況で、何かを引き起こすという意味です。自然災害などの時によく使われるようです。
"(...) we're sitting on a ticking time bomb"
⇒ ticking time bomb
動き始めた (刻み始めた) 時限爆弾。時計の音のオノマトペはtick-tackですね。
"(...) are never held to ransom again"
⇒ ransom
身代金、受取金、賠償金。また動詞としては人質にとる、身代金目的の身柄拘束という意味があるようです。人質はhostageと言います。フランス語もとても似ていてotageです。
【その他関連英語】
- coup d'état/coup/military coup: クーデター(フランス語でétatは状態、coupは大きな動きや一撃などの意味。フランス語で一目ぼれはcoup de foudre (雷の一撃) と言います)
- enterpreneur: 起業家、事業主
- Senate: Congress (連邦議会)の上院 (The Upper Houseとも)、議員はSenator
- Representative: Congreesの下院 (The Lower Houseとも)
- droppings: 糞
- judiciary: 司法
- prosperity: 繁栄
いかがでしたでしょうか
次世代のアフリカ人リーダーの例は二つともとても興味深かったです。
先日NY州の家の庭でニワトリを飼うためのCertificate取得クラスにzoomで参加したんですが、ニワトリの糞は窒素分が高く、非常に良いfertilizer (肥料) になることを知ったんですが、コウモリの糞がとてもいい肥料になるのは知りませんでした。
リーダーになるには素質も必要かもしれませんが、やはり教育や後天的なものが重要ですよね。アフリカではinstitutionがぜい弱だから、一人のリーダーが国を繁栄させることも、破壊することも簡単にできてしまうというのはとても印象的でした。
二月の頭にはミャンマーでクーデターがあり、アルメニアも近い状態にあると読みました。世界にはまだまだ独裁的なリーダーやそれを是正できるシステムを持たない国が多いんですよね。
日本やアメリカも、システムがある程度あっても、リーダー自身の質というのは首をかしげてしまう今日この頃ですが・・・。
みなさんは良いリーダーとはどんな人だと思いますか?
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