Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

Plan Coeur S1E1: Plan Secret

こんにちは。今回はフランス語の学習です。

 

【Plan Coeurって?】

フランスに住んでいたころ、Netflixで人気になったシリーズが「Plan Coeur」

いわゆるラブコメというものでしょうか。

 Deux ans après leur rupture, Elsa est toujours obsédée par son ex. Mais quand elle recontre le beau Jules, sa vision des choses commence à changer.  -Netflix


Plan Coeur | Bande-annonce | Netflix France

 

S1E1 あらすじ

主人公のElsaは不器用で、飾り気がない、フツーのパリっ子。

元カレMaxime (Max) と別れて二年もたつのに、まだ引きずっていて、新しい恋愛にも奥手。そんなElsaを心配した親友Charlotteがある秘密の作戦を企てます。Charlotteの言動を不審に思ったElsaのもう一人の親友 Émilie (Milou) がCharlotteを問い詰め、秘密を知ります。

 

Plan Coeurの魅力は?

紹介ブログではないので細かい説明は省きますが・・・

私はElsaの服の着こなしがまさにフレンチという感じでいつも可愛いなと思いながら見ていました。Elsaの性格もなんだかキュートでつい見てしまう。

Plan Coeurは登場人物 (役者さん) がいい意味ですごく普通。

なので、設定は割とあり得ないんですが、リアルな日常をパリで見ているような気持になりました。

割と汚い言葉が普通に飛び交うのも、リアルなフランスかと思いました。

(ですので汚い言いまわしもブログ内で散見されるかと思いますが悪しからず・・・)

 

早速、S1E1から、知らなかった表現・使えそうな表現などを忘備録的に書き留めておきます。あとはElsaのファッションについても、イラストで残していきたいと思います。

 

※ 趣味レベルなので文法等のミスはご容赦ください 

 

【S1E1から学ぶフランス語】

【パーティの帰り、酔っぱらって羽目を外しすぎたElsaと、CharlotteとMilouの会話】

"J'ai completement niqué la soirée"

⇒ niquer qqch

(あっ早速汚い言葉だ・・・)

"niquer"は英語で言う"f***"にあたります。この場合は"I fucked up"が近いかも。

日本語だと正直当てはまる言葉思いつかないですが、フランス語の汚い言葉は底なしにあるので、ある意味面白いです。

"あーパーティ台無し/メチャクチャにしちゃった" (日本語で書くとなんかマイルド・・・) という感じでしょうか。

 

【パーティでやらかした翌日、仕事の同僚 (Chantal) との会話】

"T'as une de ces têtes!"

⇒ avoire/faire une de ces têtes

"なんかやばい顔してるけど (大丈夫?)" というニュアンス (状況によって顔色悪いとかからしかめっ面のような変な顔してる等、色々使えるよう。)

 

【酔っぱらったElsaが元カレMaxに送ったsmsをMax本人から見せられる・・・】

"Suce-toi demain"

⇒ suce-toi

sucer自体は「吸う、しゃぶる、なめる」。ですが、この場合は直訳すると「おまえ自身をしゃぶってろ」的なニュアンスから、英語でいうf*** yourselfとか、日本語だとなんでしょうね・・・そういう感じです。

Elsaは酔っぱらって朦朧としつつMaxにsmsを送りまくっていたので、本当はこれは誤字だったんですが、あろうことかこんな間違いになるなんて・・・笑 Elsaはパーティで携帯をなくしていたうえに、酔っぱらっていて記憶ゼロ。Maxからは、君は図晴らしい女性だけど、もう過去のことだからやめてくれとくぎを刺されてしまいます。

 

【Julesから携帯を返してもらった後、MilouとCharlotteとカフェで】

"Les gars qui draguent par téléphone, c'est des boudins"

⇒ c'est des boudins

Boudinsというと、私は血のソーセージboudin noirをイメージするので

この表現は一瞬「?」でした。

(フランス人の友人がこのboudinと、バターでソテーしたリンゴをふるまってくれた時は美味しかったけど、普段は個人的に率先して食べたい味ではないかも・・・)

が、その一見「うーん」という見た目から来ているのでしょうか、主に男性が女性に「ブス」(ugly, old prostitute etc) というスラングのようです。

 

"Il a deja surement essayé tellement il se kiffe"

⇒ kiffer

若者スラングで、ほぼaimerと同じです。ただ、aimerよりも少し突発的・瞬発的なニュアンスも文脈によっては出るようです。

そういえば昔フランス語学校でkifferの語源についての文章を読んだ気がします。その文章自体は手元にないのですが、同じような記事を見つけました。フランス語ってKから始まる単語は多くはないので、kifferのように他の言語がもとになっていることが多いのかもしれませんね?!

www.lefigaro.fr

 

"Il doit metter des moule-bites"

 

【Julesと初めてのデート/ディナー】

"On va grignoter"

⇒ grignoter

ちびちびと食べる、かじるという意味。On va grignoterで日常では「何か軽くつまもうか、軽く食べようか」という表現に。

 

【MilouがCharlotteのtaxiでの会話】

"balance le doss"

⇒ balance le dossier

balancerはスイングするなどの意味の動詞ですが、スラングでは「渡す、与える」という意味になります。dossはdossierの口語表現で、「そのフォルダ (情報、口語/スラングではネガティブな情報) を見せなさい (よこしなさい)」、つまり、「隠していることを言いなさい」という意味になります。

Charlotteの言動からMilouが悪い予感を感じ取り、問いただすシーンです。

 

"Tu fais ta tête de fouire"

⇒ faire la tête (de fouire)

faire la tête自体では「不機嫌 (bouder)」という意味ですが、ここではde fouire (イタチ⇒ (ずる) 賢い人のメタファー) が続くので、「イタチの顔をする」と直訳できそうです。つまり、「なんかずる賢い顔してる、なにか悪だくみしている顔してる」という意味です。

フランス語に限らないですが、いくつかの動物にはイメージがあって (キツネは賢いとか)、そこから派生する意味も色々とあります。フランス語で面白いのは、動物だけでなく野菜などの食べ物にもそういうメタファーとして使われるものが少なくないこと。メモが増えてきたらまとめたいと思います。

 

"T'es furtive"

⇒ furtif(ve)

Larouseさんでは"Qui se fait rapidement, à la dérobée, de manière à échapper à l'attention" としていました。隠そうとしてる、怪しい、こそこそしてる・・・そんなニュアンスでしょうか。

 

 

いかがでしたでしょうか。

初っ端から色々ありましたね。Plan Coeurの登場人物は割とハッキリと発音するので、その点でも学習にいいなと思いました。次回はS1E2です。