Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

ペーパーレス挑戦中③王道のKindle -後半-

こんにちは

 

先日の↓記事の続きです。今日はKindle Unlimitedを数か月使ってみての感想とか、Kindleの個人的に思う欠点について

tikitikis.hatenablog.com

 

tikitikis.hatenablog.com

 

 

 

【Kindle Unlimitedをお勧めする理由】

突然ですが、Kindleというのは実際に存在する英語で「火をつける」という意味があります(enkindleとも)
 
そこから例えば「興味をそそらせる、興味を掻き立てる」といったような動詞として使われます。
 
そんなKindleをKindleたらしめるのがKindle Unlimitedだと最近思います。

とはいえ、今までなんとなくiphoneにアプリはDLしてあったけど続かなかったり、KindleUnlimitedもキャンペーンの時に短期で試しては解約を繰り返していました。
 

①海外在住には強い味方

Kindleを今回よく使うようになったのは、やはり
海外に住んでいて日本の本へのアクセスがしづらくなった
事が大きいです。
 
本を読むのは断然紙派なのですが、海外では日本の本は三倍の値段はします。
 
たまに古本もありますが、自分の読みたい本に出合える可能性は結構低いです。
NYCやパリなど大きな都市には紀伊国屋があり、かなり品ぞろえはいいですが、高いです・・・。
Woman Reading (The Artist's Wife), 1962 - Aaron Shikler - WikiArt.org
西海岸やハワイなど日本人の比較的多い地域はわかりませんが、東海岸のしがない田舎町では図書館にある日本の本もかなり限られています(逆に日本語本コーナーがあってびっくりした(笑))
 
コーネル大学の図書館には結構日本語の本があるようですが、まだチェックしていません。
 
ちなみにコーネルの図書館にはとても素敵なお部屋があります。

ワクワクする扉
図書館自体もコーネルのシンボルとなっているマグロータワー(時計台)そば。そしてなんといっても、コーネリアンから"The Slope"と呼ばれるコーネル一見晴らしのいい丘からのCayugaレイクの展望は最高です。イサカに着たら絶対に外せないスポットです。

本棚の間には勉強机がありました(この写真に写っているものではなく、本棚と本棚の間)。集中できそう~
ちなみにちなみにもう一つの学校、イサカカレッジはSouth Hillと呼ばれるエリアにあり、こちらからもまた違う角度から湖を見ることができます。
南端から見ると、細長い形になっているのがよくわかります。
 
 
脱線しましたが・・・
 
図書館やそのエリアの日本人ポピュレーションにもよると思いますが、イサカの図書館にある日本語の本は一番新しいものでも8-10年前のものでした・・・。
 
そしてかなり著者の偏りがあります(積極的にリクエストした人がいたんだろな)
 
一度コロナ禍でリクエストをしたことがありますが、うやむやで結局入荷されず。
 
日本語の本がないことは洋書を読むモチベーションにもなりますが、やはりたまには日本の本は読みたくなります
 
 
Kindleの素晴らしいところは、海外にいても日本のアカウントを使って日本の本にアクセスできることです。アカウントをスイッチすることで、同じデバイスでも他の国のアマゾンで買った本を読む、なんてこともできます。
 
ただし、一々スイッチするのはめんどくさいので私は英語の本はもっぱらLibbyです。これは完全に無料。アメリカの図書カードがあればだれでも使えます。
 
実用書(レシピ本とか)はあまり多くはないですが、小説は大体気になるものはあります。
そして、もちろん海外からでも日本のKindleUnlimitedで、定額980円(初月無料トライアル)で日本の本の一部が読み放題になります。
 
年末年始や、ことあるごとにキャンペーンをしていて、私は初めの2か月は月額99円という破格でした。はじめは2か月したら解約しようと思っていたのですが、結構いろいろな本に出会うことができ、元は取れているかなと思えるので継続しています。

 

海外から日本のKindle Unlimitedが使えるということは、

逆に日本から海外のKIndleUnlimitedも使えるわけで。同じ理由で日本だと洋書高いですよね、かなり限られてるし。

それが海外で買うのと同じかそれ以下(Kindle)か、unlimitedに含まれていれば定額で読めるので断然お得です。

 

②微妙だったら即返却できる

本は高いですよね。
特に専門書や実用書は高いです。
 
紙の本だと、買った後本が微妙だったときに返品はできません。
良くて古本屋に売る、ネットで売るなどで基本的にはお金と時間、労力のロスになります。
 
その点KindleUnlimitedなら、本が微妙だった場合、ただ返すだけ
定額なのでロスはありません。
 
これは結構便利で、Kindle出版のものはピンキリで、結構校正が入っていないクズ本もあります。
(残念ながら結構あります。私は医薬校正のフリーランスもやっているので、本の誤字脱字とかは結構気になってイライラするタイプで内容が入ってこなくなります。自分のブログは趣味なので誤字はありますw)
 
気に入らなかったらワンタッチで返却。これはなかなか便利です。
 

③情報がすぐに古くなる本に便利

KIndleUnlimitedは実用書(経済系、コンピューター系、自己啓発、ミニマリストなど)が多く、数年すると情報が古くなりそうなものなどは「借りる」ことで所有せずに済みます
 
正直ネット情報でいいと思うこともありますが、本は体系的に情報を得られます。
元々紙で出版された本のkindle版などは特に、情報の突き合わせ・校正が入っていることがほとんどだと思いますので信憑性は高いです。
 
繰り返しになりますが、KIndle出版(紙なし)はそういうステップを踏んでいない場合も多く、クズ本も少なくないです。大体プロフィールやレビューを見れば分かります。
 
ただ、内容はそれでも価値のあるものも少なくはないです。
自己啓発系なんかは、正直モチベーションが上がりさえすればいいと思うので(雑)、ざっと読んで、何か少しでもエクストラクトできればオッケーと気軽に構えてもいいかもしれません。
 
気にならない人は気にしませんしね。人それぞれ・・・
 
Woman Reading | Art UK

④結構常に読みたい本がある

気のせいかもしれませんが、いま大体3-4か月使っていて最近思うのは、KindleUnlimitedで読める本・お勧めしてくる本がどんどん良くなっているな、ということです。
 
勿論AIで私の傾向をどんどん学習して、改善されて行ってるのは承知ですが
ちょっと微妙そうな本しか始め見つけられなかったのが、最近は結構読みたいものがどんどん見つかるんですよね。
 
継続は力なり・・・?
私自身の興味の対象がひろがっているのかもしれません。
所有しなくていいという気楽さで、"あ、これ面白そう"と、いろんなジャンルの本にダイブできるのは結構気に入っています。
 
あと、海外文学も好きなのですが、光文社のシリーズはほとんどがKindleUnlimitedに含まれています。光文社といえば世界の文学の金字塔的作品をたくさん扱っていて、チェーホフ、フィッツジェラルド、ヴィクトルユゴーなどたくさんあります。
 
海外文学好きと言ったくせに、超名作と言われている作品はほとんど読んでいない恥ずかしい感じなので(夫にたまに呆れられます、えぇ、シェークスピアとか読んでません)、これは教養のためにもありがたいです💦

  

また、日本文学についても明治~昭和の素晴らしい、いわゆる名作と呼ばれるような作品は大体Unlimitedに入っています。著作権切れのものは青空文庫でそもそもタダで読めますが(笑)
 

⑤アンテナがひろがる

定額制なので、今までは手を出さなかったようなエリアの本も気軽に試せます
 
私はビジネス系の本は読まなかったんですが、そういう本を読んだり、植物学の本を読んでみたり。ミニマリストとか片付け系は何冊か読みました。
 

  

繰り返しになりますがノンフィクション・実用書系は結構多いので、気軽に知識をインプットできます。
 
 

【Kindleのマイナス点】

とはいえ、マイナス点もあります。
 

①中古(古本)がない

紙の本のように古本という概念は(いまのところ)ないです。
 
なので、購入となると定価になります。本を定価で買うよりは安いことがほとんどですが、ブックオフなら100円なのに・・・なんてこともあります(笑)まぁブックオフいけないんだけど・・・。
 
ただ、結構いつも何らかのセールをしていたり、まとめ買いでポイント還元率がかなり上がったりはするので、日ごろから欲しいものはリストなどにしてまとめ買いなどを狙うのがいいです。
 
私はどうしても欲しいものは買いますが、それ以外はKindle Unlimitedにある本を読んだり、紙の本を読んでいます (積読を減らしたい!)。
 

②味気ない

紙の本のようなきれいな装丁はありませんし、デジタルなのでなんだか味気ない感じはあります。本独特の紙やインクのにおいもありません。紙の質感もありません。
 
以前「舟を編む」で、辞書の内容はできて、さぁ印刷して本にするぞ!というところで、紙へのこだわりが強く描かれていたのが印象的でした。
何回も何回も紙を試して、めくりやすさとかを試すんです。
辞書だから余計かもしれないし、文庫本や単行本で大体決まっているんだと思いますが、紙へのこだわりも物理的な本の良さですよね。
 
日本の本の紙の質は本当に高いですよね!
海外のペーパーバックはそれはそれで洋書っぽくて好きだけど、ハードカバーでもなかなか日本のような質はない気がします。なのに高い謎。

③大型本や変形本、写真の多いもの

単純にデザインが崩れて見づらかったりします。kindleのサイトでも、そのような本は注意書きがされています。

私は今まで一冊だけどうしても我慢できずにスマホでは諦め、デスクトップアプリで読みました。デスクトップでは問題なかったです。

 

また、一部の本はハイライト機能や辞書機能が使えません

 

④寝る前にスマホ・タブレットに触れる

寝る前にスマホ断ち・ブルーライト断ちをする人も少なくないかもしれません。

私はKindleはスマホで主に使っているので、寝る直前までスマホ…ということも少なくないです。

 

 

また、私は基本通知はほとんどオフなので、妨害はほぼありませんが、いろいろな通知がオンになっている人は結構邪魔も入るかもしれません。

 

あとは、寝る前にはkindleではなく紙の本を読むなど、うまく使い分けるのも有効です。

 

【まとめ】

✓ Kindleは海外在住の強い味方 (円安ならさらにお得)

✓ 日本や何処にいても、Kindleで何処の国の本でも読める時代

✓ Kindle Unlimitedは所有という概念をなくし、気軽に視野や興味を広げられるチャンス。まさにKINDLING

 

長々と書いてしまいましたが

私自身初めてこんなに続いて、結構楽しめている&隙間時間での読書含め、前よりもぐんと読書時間が取れているのでいい習慣になっています。

 

いつも気付くと忘れていた読書目標も、今年は達成できる気がする(ジンクスか

冊数ではなく、読むという意識を持ち続けたいですね。

 

ブクログでも気になった本のレビューから色々な方の本棚に飛んで、あ、この本おもしろそう!なんて新しい本との出会い方も楽しんでいます。

 

便利な世の中やなぁ・・・

 

kindleUnlimitedで定額でいろーんな本に出会えるワンクッションがあるおかげで、結構本の衝動買いというか、買いたい欲の歯止めにもなっています(笑)

 

Kindle%20Unlimited

 

今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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