こんにちは
先週仕事納めして
1週間、夫の実家でゆっくり♡
この最後の週はコーネルのシャットダウンもホリデー直前の忙しさに拍車をかけて、
かなりストレスでした・・・が無事終わりホッとしてます。
さて、そんななか先週のニュース!
FDAがCOVID19に対する経口治療薬を緊急承認 (緊急使用許可) しました。
ファイザー承認につづき、メルクも。
かなり使用対象は限られますし
治療よりも予防が大事なのは言うまでもなく、
まだまだワクチン接種が第一ですが治療薬があるというのは大きいですね
まだ緊急承認のみで使用は始まっていないしまずはかなり限られた使用となりますがタミフルのようになるんでしょうね~
以下、2021年12月27日現在発表されていることを
自分の勉強のためにもまとめてみます。
現在もモニタリング中の薬のため、情報は変わる可能性があります。
特に安全性・副作用については市場に出てから分かることもあります。
ご自身でもFDA等のページをみたり、他の薬を飲んでいる場合・基礎疾患がある場合・不明点はかかりつけの医師・薬剤師に相談することが大事です。
【パクスロヴィド】
こちらは米国で経口薬として初めて承認を勝ち取った (といっても1日差) ファイザーの経口治療薬。
こちらは2種類の成分の合剤 (というかセット) になっています。リトナヴィルは抗HIV薬 (AIDS治療薬) として用いられますが、同種の抗ウイルス薬の効果を高めるブースターとしても用いられています (リトナヴィルブースター)
- 成分: ニルマトレルヴィル (ウイルスのタンパク質合成を阻害) とリトナヴィル
- 用法用量: 3錠 (ニルマトレルヴィル2錠 + リトナヴィル1錠) を一日2回、5日間連続服用。コロナ陽性と診断されてからすぐに (症状が出始めてから5日以内) 服用をはじめる。
- 対象: 12歳以上 (体重40kg -88Lb- 以上)
- 使用条件: COVID19陽性患者のうち、症状が軽~中度ではあるが重症化 (入院・死亡) リスクが高い者で他の治療選択肢がない場合。肝疾患の (既往含め) ある患者やHIV陽性の患者はHIVの担当医師と要相談。薬の相互作用に注意。
- 予防への適応: なし
- 変異株への効果: あると考えられる
- 5日以上の投与: 不可
- 処方箋: 必要
- 起こりうる副作用: (継続してモニター中) 味覚障害、高血圧、下痢、筋肉痛、肝障害
- 薬価: $530 (ただし、米国では政府が6000億で大量に購入したため、copayはゼロとなる予定)
- 治験結果: 治験概要
【モルヌピラヴィル】
こちらはイギリスで一足早く緊急承認を得ていたメルクの経口治療薬。
骨の成長や軟骨形成への影響の可能性が否定できないため、こちらは18歳以上のみへの適応となっています。
- 成分: モルヌピラヴィル (ウイルスのRNA複製を阻害)
- 用法用量: 4カプセルを一日2回、5日間連続服用。コロナ陽性と診断されてからすぐに (症状が出始めてから5日以内) 服用をはじめる。
- 対象: 18歳以上
- 使用条件: COVID19陽性患者のうち、症状が軽~中度ではあるが重症化 (入院・死亡) リスクが高い者で他の治療選択肢がない場合。
- 予防への適応: なし
- 変異株への効果: あると考えられる
- 5日以上の投与: 不可
- 処方箋: 必要
- 起こりうる副作用: (継続してモニター中) 下痢、吐き気、めまい・くらみ。また、妊婦へは基本的に投与しない (動物実験の結果から胎児への影響がみられたため、医師がリスクよりベネフィットが上回ると判断した際にのみ服用可)。この理由から、男女ともに避妊をすること (女性の場合はモルヌピラヴィル服用終了最低4日間、男性の場合は最低3カ月間 (!!))。精子への影響も否定しきれない。
- 薬価: $700 (米国では政府が購入しているのでcopayはゼロとなる予定。また、米国ではCOVID関連費用は負担がかからないケースがほとんどのためこちらも要チェック)
- 治験結果: こちら及び以下論文
Molnupiravir for Oral Treatment of Covid-19 in Nonhospitalized Patients
【独り言】
正直どちらも抗ウイルス薬としてはよくあるターゲット。
治験の論文読んでないから、比較に関してはなんともだけど。
リトナビルと相互作用するるうな薬を飲んでいる場合はメルクのほうがシンプルなのかなぁ。
リトナビルが阻害する肝臓の薬物代謝酵素は薬物の代謝の中心的なものなので、(勿論聞かれるだろうけど) 医師や薬剤師にしっかり普段飲んでいる薬を伝える必要がある。
でも、子供を持つ可能性のあるような世代にはファイザーのほうが使いやすそうですね。
そういう意味で異なる特性の薬のチョイスがあるのはいいですね。
アメリカでは一部の薬剤師も、その場でテストをして陽性の場合処方できるようになるとも記事がありました。
日本に比べて薬剤師の権限が大きいなぁと
つくづく感じます。
そういえば夫の同僚が陽性となりましたが
夫と私はとりあえずネガティブでした!ホッ・・・
オミクロン、本当に感染力が強く
ここにきてかなり身近な人のケースを耳にしています
ただ、ワクチンをうっていれば無症状~かなり軽度ですむ可能性が高いことを考えると、ヒステリックに騒ぐことでもないかな?
もはや経済などを考えるとwith コロナが必要なので、
オミクロンがマジョリティに移行してきたことは
デルタや初期の株にとってかわったことを考えると悪くはないかな
個人的には思います。個人的には。
まぁ、かかりたくないけど。
かかったらかかったで体の免疫機能を信じるしかない。
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