こんにちは
二週間ほど前になりますが
藍の収穫 (といってもそこまで多くはないが) をしまして
藍染のための色素の準備 -沈殿藍- をつくってみました。
大体うまくいってそうなんですが、改善できそうと思ったこととかもメモ。
【藍を育てる】
ファイバーアーティストなら憧れる色?
自然から取れる色には黄色や茶色がおおいです。
鮮やかな色は得られにくく、それも醍醐味で優しい色合いが好きですが
青を生み出す植物は殆どありません。
藍 -indigo- はその中でも
特に遥か昔から、美しい青を生み出す植物として
重宝されてきて
特に日本やインドでは独特の藍染手法が生み出されてきました。
美しい藍染 (または草木染) の本
一冊丸ごとインディゴの本。美しいです。
なんとバナナを使った方法なんかも紹介しています 笑
こちらは草木染を国別で。日本からは藍染や柿の葉染めなど。
メキシコのコチニールが美しい!色々な国の伝統が見られて、写真も文章も美しい一冊です。
こちらはフランスの著者の方で、パステルについても結構書かれている。
古い絵葉書のような挿絵が多くて面白い。
「青は藍より出でて藍より青し」
は、日常で使われる意味は違いますが、まさに藍からの青を使った表現
色の三原色では
黄色、赤、青があればどんな色も作り出すことができます。
黄色や赤に比べて圧倒的にソースが少ない青を生み出す藍
これはもう・・・
育てるしかありませんよね?
徳島は藍の聖地
日本では徳島が藍でとっても有名ですよね
徳島に一度出張で行ったとき、空港に藍染のコーナーがあった記憶があります。
その中でも、世界的にもどんどん有名になっているBUAISOUさんとか
すっごいインスタでフォローさせていただいて
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「いいなぁ私も藍染したいなぁ」
なんて思っていたのが数年前。
因みにBUAISOUさんは芸能界でも (世界的にも) ファンが多いようで
去年亡くなってしまった三浦春馬さん (何で素敵な方が若くなくなってしまうんでしょうね) や、
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窪塚洋介さんなども実際に訪れてらっしゃいます。
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ということで・・・種えらび
愛ではなく、藍を育てます。
(ちーん)
今年はタデアイ (Persicaria tinctoria) と パステル (Isatis tinctoria L.、こちらはアブラナ科で、藍とは別物ですが、フランスの伝統色です) を育てることにしました。
Toulouse (南西フランスの都市) にはパステルの博物館があります。
Toulouseに行ったのに行かなかったことに後悔。いつか行きます。
バラ色の街として知られるToulouseですが、よく見ると街のあちこちでパステルブルーのお土産を見つけることができますよ。
アメリカに来て二年目のシーズン、
一年目は畑の色々を夫から学び
二年目はもっと自分でこれをしたい!ということができるようになってきて
食用以外にも手を出せて嬉しい。
我が家の藍とパステルはこんな感じ
初めての試みだったので
今年はあまり植えませんでしたが
結構普通によく育ってくれたので、来年はもう少し量を増やしてみようかな :)
発芽率悪いから、混み目で蒔いてってかいてあったけど
ほぼ全部発芽した・・・
【藍の収穫から沈殿藍まで】
藍の葉はそのままでも染料として用いることができますが
沈殿藍にすることで長期保存が可能かつ
より強い青色を得ることができます。
染める素材がそこまで手元になかったので
とりあえず保存できる沈殿藍を作ることに決めました。
収穫時期
藍の葉に含まれるインディゴは、7月上旬に一番多く含まれるそう。
ということで、根元から10センチほど残して収穫しました。
この残りはまた新しい葉を付け、九月ごろ収穫しますが、
インディゴ含有量は落ちるそうです。
工程
収穫した葉っぱをバケツに入れ、水をヒタヒタになるまでいれます。
沈殿を集めるので水の量は正確じゃなくて、ひたれば大丈夫。
パステルもちょっと入れました
バケツの蓋をして、
温度の上がりやすい、日の良く当たる場所で約三日発酵させます。
※時間の都合で4日以上おいてしまいましたが、あるサイトで60時間が良い色を取るマックスとも書かれていました。
三日後、
葉っぱはドロドロになり、色は茶色っぽくなり
水は青みがかっています。
結構臭い。
ここで葉っぱを取り除き (ゴム手袋)
水のpHをあげていきます (アルカリ、pH10-11)
消石灰 (炭酸カルシウム) を使います。アマゾンでポチリました。
カキの殻なども使えるようですが、やはり純粋なCa(OH)2のほうが早いみたい。
ひたすらかき混ぜる
ぐるぐる
ぐるぐる
すると、泡の様子&色が変わってきます。
匂いも減ってくる。
消石灰を加えすぎると、白っぽくなるそうですが
多分ちょっと加えすぎたかも 笑
とりあえず、液体 (茶色っぽい) の中に青い粒子が見えたら正解!
pHをアルカリにすることで
水に不溶のフォームになります。
これを静置しては上澄みを捨て、の繰り返しで
できました
こんなかんじ!
多分発酵時間が長かったからでしょうか
ちょっと緑がかっていて
かつ消石灰の入れすぎか、白っぽい感じもありますが
まぁ
いんじゃない?
最初にしては悪くないかな 笑
ということで、
これでいつでも藍染ができます。
多い量ではないから、何を染めるか悩むけど
やっぱり動物性繊維が染まりやすいので (植物性も染まりますが)
羊毛やお蚕さんのシルクかな~
消臭効果もあるようなので
足が蒸れて臭くなりがちな私自身のために
靴下を編んでもいいかも・・・笑
因みに完全に乾燥させて粉末にしてもいいんですが
青色がちょっと褪せる?ようなので
この泥状の状態で保存することにします。
我が家基本的にペットボトルはないんですが
たまたまあったのが大活躍!よかった~
また染めてみたら報告させてください★
いかがでしたでしょうか
NYでも良く育ってくれて
嬉しいです。
今は自分の趣味だけど
いつか家かって土地もっとできたら
もっと本格的に育てたいなぁなんて妄想してます。
ではでは、
素敵な一週間をお過ごしください~
涼しいいい天気で嬉しいけど
なんだか7月より5,6月のほうが暑かったな・・・
秋の気配すら感じるNYで、8月はもう少し夏らしくなるんだろうか
今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
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