アメリカ (NY) の薬局⑥: アメリカでBTCを買う/ブースター
こんにちは
久々の薬局シリーズ。
段々年が数えられなくなってきたアラサー退役薬剤師です。
日本では老け顔だと思ってたけど
やっぱりアジア人は若く見えるんですね~
「知り合いで韓国人の友達いるけど、彼女ふけることないと思う (真顔」
とか言ってた 笑 韓国人肌綺麗ですよね~
「24歳だと思った (どこから?笑)」
なんて言われて
嬉しく感じるあたり、老いを感じました。
30過ぎてます、えぇ。
まぁそんなことはさておき
日本とアメリカの薬局事情の違いなどについて書いているこちらのシリーズ(?)
今回は、
NY州でBTC (behind the Counter, 薬局でIDを提示必須のOTC) を買う時のこと
についてです。
【日本とアメリカのBTC】
日本
日本ではOTCは第一類~第三類に分かれていて、
数年前に登録販売者制度ができてからは、
第一類を除いて登録販売者から購入ができるようになりました。
第一類は薬剤師の説明が義務かつ普通は勝手に手に取れない場所にあります。
・・・私のころは、購入者の殆どは大体ロキソニンとかアレグラ -今は第二類になりましたね- とかリアップx5・・・
因みに日本では馬鹿の一つ覚えのように「頭痛・生理痛にはロキソニン!」という感じですが、アメリカでは全然みません。
アメリカ人はタイレノールとアドヴィルが大好き。
私は全然イブプロフェンでも何でも鎮痛きくんですが
「ロキソニンじゃないと無理」
とかいう方はアメリカに来る際は持ってきたほうが良いかも。
↓こちらは一回一錠タイプで、胃の保護成分配合。
↓こちらは成人は一回二錠。より強い鎮痛作用。胃を保護する成分入りで胃痛が起こりにくい。
(どちらもアマゾンリンク。オンラインでは薬剤師のチェックが必要な商品です)
胃への負担がある薬のグループなので、痛みが引かない場合も4時間以上の間隔をあけてのむ、空腹時は避けるなどの注意をする。OTCでも「正しく服用したにもかかわらず」重大な副作用が現れた場合には、国の救済制度があります。
ロキソプロフェン、実は処方薬としても全く見ません。
FDA承認自体はされているようですが・・・
実は日本以外ではブラジル、インド、アルゼンチンなど一部の国でのみ内服で用いられているようです。へ~
脱線ですが・・・
日本で薬剤師としてほぼほぼ初めてのお給料を頂いたときに
リアップx5 (凄い高いのね!) を父に買ってあげたんですけど
嬉しかったのか、勿体ながって洗面所の高いところに祭られてました。笑
父、今はもう70過ぎで大分髪は閑散としてますが
やはりリアップは失い始めとか、早めが良いとか、関係ないとか・・・
・・・高かったんだから、使ってや 笑
でもなんか、可愛いなと思いました。
(因みにアメリカでもリアップのような発毛促進剤 -ミノキシジル、Minoxidil- はありますから、こちらは日本で焦って買う必要はありません 笑)
脱線しましたが
日本は・・・第一類でもまぁ簡単に買えますよね。
正直昔過ぎてあんまり覚えていないけど
名前、住所とか連絡先を記録してたような、してなかったような
正直日本の (少なくとも当時の) システムでは
買おうと思えば別の薬局で幾つも買える
そんなぬるい感じでした
(そもそもまぁ日本はやばそうな薬はOTCにはなりませんが・・・)
アメリカ (NY州の場合)
アメリカはBTCについても厳しいです。
薬局の小話を書くときはいつもNYと書きますが
ここでもNY州の話であることを 強調しておきます
(アメリカは薬においても規制が本当に州によって全然違うので!)
アメリカのOTCは多分二種類しかなくて
「勝手に買えるか (本当の意味でOTC)」
「勝手にかえないか (薬局で買う)」
です。
この「勝手に変えないOTC (BTC)」は
主にシュードエフェドリン (pseudoephedorine) を含んだものになります。
「なんでシュードエフェドリンは規制があるの?」
と思った無垢なあなた。
是非こちらのドラマを観てくださいw
↓アマゾンに飛びます
【NY州でBTCを買う方法】
①薬局のレジに向かい、欲しい商品を伝える
先述のように
他のOTCとは異なり、
薬局での購入が必須になります。
実は昔の記事で
「薬剤師から購入」
と書いたんですが、
「薬局で購入」の間違いで、薬剤師からである必要はありません。
(訂正しておきます)
アメリカでは日本と異なり、
薬剤師が最初からお客さん/患者さんの対応をすることはほとんどないので
レジに直行し、商品名とパックサイズ (count) を伝えます。
(もちろん、何を選べばいいか分からないときや質問がある場合は薬剤師に質問がある旨を伝える -薬剤師以外が回答することはNYでは法律上ダメなので-)
②ID提示
必要なのは
写真付きID (一番楽なのは運転免許証やState ID)
です。
写真付きならアメリカの学生証やパスポートでももちろん大丈夫ですが
その際は住所なども必要情報になります。
(運転免許証は裏にバーコードのようなものがあって、スキャンするだけで全部情報がインポートされます。便利~。)
NY州では、BTCはすべてシステムで管理されており、
複数の薬局で、一定以上の数を購入できないようになっています。
流石アメリカ、全部デジタル!
③必要用紙に名前をサイン
ID入力と商品のスキャンが終わると、
レジで専門の用紙にサインを求められます。
こちらはサインの後、画像としてシステムに取り込まれて保存されます。
④支払いして終了
【Pseudoephedorineを含む薬品】
シュードエフェドリンとは副鼻腔炎 (sinus) や鼻づまり (nasal congestion, stuffy nose) に有効な成分です。
なので、多くの花粉症や風邪症状の薬に対して、シュードエフェドリン有り無しバージョンがある感じで売っています。
↓アメリカの代表的な花粉症・アレルギーの内服薬についてはこちら
一部ですが、代表的なものを~
(いつかしっかり書きたい・・・)
Sudafed
アメリカで有名なのはSudafedと呼ばれる商品 (先発品、ブランド) です。かなり色々な種類がありますが、鼻づまり以外の症状にあわせて選ぶといいですね。因みに鼻づまり以外の部分に対しては殆どは普通のOTC で対応できるので、Sudafedである必要はありません。
※各薬局からジェネリックがでています
こちらはクラリチン (成分名ロラタジン) にシュードエフェドリンが配合され、くしゃみ鼻水に加え鼻づまり症状にも効くタイプ。
こちらも各社がジェネリックを出しています。(ClaritinDはなかなかお高いです)
Mucinex D
こちらは痰を出しやすくする普通のMucinexにシュードエフェドリンが加わったものです。Mucinexを持っている場合はSudafedを併用することで同じ効果になります (NY薬剤師に確認済み)。
因みに名前がかなり似ているMucinex DM (DMはデキストロメトルファン) は鎮咳作用がありますが、鼻づまりや副鼻腔炎による症状には効きません。
こちらもジェネリックあり。
【ブースター打ちました】
満を持して?うちました!
来週末にまた実家にかえったり (義姉夫婦が遠くからくる)
クリスマスがあったり
オミクロンがきになったり
薬局勤務で暴露は大きいので、うってスッキリ。
モデルナはあまりオミクロンへ効果が・・・なんてCEOがいったり (サイエンティストの見解は違うようですが)、アレですが、
まぁ、とりあえず打たないよりはいいかと!
初回はJJだったので、今回はファイザーかモデルナかという感じだったんですが
薬局でモデルナに余裕があったので、モデルナにしました。
夫はファイザーのあるときを狙うとのことで (夫はファイザーを打ちました)、今日は見送り。
モデルナの三回目は免疫不全の方以外は半分量です。
副反応があまり出ないといいですが・・・
NY田舎はかなりどこの薬局も予約が一月ごろまで埋まっているようで
クリスマス前ということもあり、かなり多くの問い合わせを受けてます・・・
やはりcountyなどの大型会場が必要だと感じます・・・
mRNAワクチンで保管の問題や
単純にマンパワーが足りない。
「政府は打てっていうけど、予約が全然取れない!」
なんて文句というか愚痴も言われたり。
分かるけど(´・ω・`)
私たちも最大限打ってるんだ(´・ω・`)
マジで薬局業務パンパンだから(´・ω・`)
文句言われてもつらいの(´・ω・`)
理不尽にお客さんに悪い態度とられるとマジやめたくなるから優しくしてね・・・笑
ウェイティングリストがある薬局もあるみたいだけど・・・
本当に、繰り返しだけど、大規模会場とかドライブスルーが必要だ・・・
人は多くてもやっぱりNYCとかある程度の都会はもっと供給あるんだろうなぁ~
今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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