こんにちは
先日超久々に映画館にって
すっかり「やっぱり映画館っていいなぁ」と思ったので
先週末もまた観てきました
こないだ観たのはこちら
【BEANS】
今回観たのは「BEANS」という、NYの先住民の血を引く女の子を主人公にした半ドキュメンタリー映画。
あらすじ
主人公の"BEANS"ことTekehentahkwaは12歳という「こども」から「青年」への過渡期にたつ女の子。そんな時期真っ只中、1990年に78日におよんだカナダとMohawk族の間での衝突 ("Oka Crisis") を経験し・・・。
(因みにTekehentahkwaは監督のTracey DeerのMohawk名)
Mohawkとは
NY州の先住民の一つで、Hodinohso;nih (ホディンソーニ、英語ではIroquoisともいわれる) の中で最も大きな民族。現在はNYだけでなく、カナダのケベックなどにも住んでいる。
NYの先住民 (主にIthacaエリアの先住民 Gayogo̱hó:nǫ'について) について書いている記事もどうぞ
Oka Crisisとは
1990年に実際に起こった衝突。
ケベックの街OkaがMohawkの土地にゴルフ場・町役場の建設を計画。それに猛反対したMohawkがプロテスト。始めは平和的な抗議活動だったが、エスカレートし、しまいにお互い銃や武装するまで激化。ケベックのカナダ住民の一部 (レイシストな住人が中心) もMohawkに対して暴言を浴びせたり、石を投げつけるなどした。
この様子は映画の中心的な流れになっており、演技に加えて実際のニュース映像も多用されている。(1990年というとたった30年ほど前のことで、ショッキング)
公式トレイラー
公式サイト (英・仏)
【感想】
ストーリーはとてもいいです。
Beansはとても共感しやすいキャラクターで、お年頃の女の子らしい色々な一面がとてもリアルに描かれている。(演技凄くうまい)
ニュースの映像が結構使われているのも、生々しい。
欲を言うと、もう少し場面のトランジションが見たかった。(和解までの展開)
全体的にはとても良かった。おススメ。
Gayogo̱hó:nǫ'のクラスでも常に話し合う、「先住民の土地」の問題はアメリカがまだ解決できていない大きな問題。アメリカの現在の社会問題は欧米による植民地化が原因というけれど、本当にその罪は大きい。
差別国家アメリカ、BLMとかアジア人差別も最近注目されているけれど、白人より先にアメリカに住んでいたIndigenous Peopleへの注目はまだまだ少ない。ヨーロッパ系の人は、その部分をみないようにしているようにすら感じる。
【American Heritage Month】
11月はNational American Heritage Monthらしい。
nativeamericanheritagemonth.gov
お住まいの地域のindigenous peopleについての本やドキュメンタリーを探してみるのもおススメです。各地で色々なイベントなどもあるみたいだからチェックしてみても。
昨日NetflixでみたGATHERというドキュメンタリーもとても前向きで、力強くて美しいものでした。こちらも超おススメ。
では今日はこの辺で。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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