Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

TED talks: Community-Powered Solutions to the Climate Crisis

こんにちは

今回は最新のTED talksからコミュニティと気候変動をテーマにした短い動画を見て英語や文化を学んでみたいと思います。今回も4分ほどの短くて簡単な動画です。

過去のTED talksに関する記事はこちら

 

【TED本編から学ぶ英語】

今回の動画ではBuffalo, NYとMiami, FLの例を挙げています。

www.ted.com

というか動画内で"Buffalo is the third poorest city in the United States, and sixth most segregated"って言っていて意外でした。Buffaloと言えばNY州でも比較的大きな都市ですよね。少し調べてみると2019年にはアメリカで第二位のChild poverty rateだったそうです記事によってちょっと順位が異なるようですが、Buffaro, Rochester, Syracuseはこの悲しいランキングに名を連ねているようです。2020年はCensus (国勢調査) の年でもありましたが、最新のデータが気になるところです。やはり大きな都市は貧富の差が出やすいのでしょうか。

というか、そもそもここでのpoverty ってどう定義されてるんだろう。

 

"redlining"

特定警戒地区指定 (Wikipedia, EN)。ビデオ内では他の言葉「unfair and racist housing policies」と説明されていました。

また、以下の人種差別とホームレスについての記事でとても分かりやすく説明されていたので引用します。

endhomelessness.org

Redlining – systemic housing discrimination supported by the federal government decades ago –  is a root cause of the current wealth gap between White households and households of color. Redlining discouraged economic investment, such as mortgage and business loans, in Black and Brown neighborhoods. 

 

因みに今でもオランダやベルギーの風俗系のお店がある地域をRed line districtと呼んでいますが、それとは別です。

Redliningとは別なんですが、人種と住宅は切っても切れない問題です。法律的に違法でも、経験された方、お知り合いで経験された方をご存じの方も多いのではないかと思います。

こちらは別のTED talksですが、関連でシェアします。とても力強いスピーチです。

www.ted.com

 

"indigenous"

先住の (native)、原産の。indegenous peopleで先住民(族)。アメリカではいわゆるインディアンと呼ばれていた人たちは最近はNative Americansと呼ばれるようになってきています。indegenousはラテン語のindi- (中の、中で) + genus (生まれ) というところからきているようです。

遺伝子を意味するgeneもこのgenusを語源としているんですね。endo- (内、中の) やexo- (外の) を付けてendogenousとかexogenousという単語もあります。生物系の研究をしていたころにはendogenous geneとかよく使いました。

 

ラテン語はもう話されていない言語ですが、南ヨーロッパでは古い建物や色々なところで日常的に目にします。医学や生物学など学問でも知らない間にラテン語を使ってることも多いんですよね。

 

"segregated"

⇒ segregate

分離するという意味ですが、ここでは人種分離 (racial segragation) を指します。

映画などでも見ることが多いですが、"White"と"Colored"でトイレなども含めすべて分けられていたんですよね。"Hidden Figures""Green Book"が記憶に新しいです (下のほうにtrailerあり)。

 

”deploy renewable energy”

⇒ deploy

(物や人をより効率的に) 配置する、搭載する 

 

"to work weatherizing homes"

⇒ weatherizing 

対候性。weather (天気、気候) からなんとなく意味は想像できるけど、初めて聞いた言葉でした。因みに日本の場合は何といっても耐震性が重要になりますが、耐震性は「earthquake-proof/resistant」などというようです。

 

【近年のおすすめ黒人x白人映画】

Hidden Figures, The Help, Moonlight

Hidden Figuresは1960年代の宇宙開発競争時代に、逆境の中NASAで素晴らしい活躍をした3人の黒人女性を描いた作品。特にWhite用のトイレの"White"のプレートを白人のリーダー自らがはがすシーンは胸が熱くなりました。

女性としてもとても胸を打たれる作品です。すでに観られた方も多いと思いますが、まだの方は是非。本作の主役の一人Octavia Spencerは「The Help (ヘルプ)」にも出ていますね。Janelle Monáeは「Moonlight」にも出ていました。どれも少しずつ異なる視点でAfrican Amelicanのアメリカでの差別や生活 (Moonlightはとくに毛色が違う感じでしょうか) を描く作品です


Hidden Figures | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX

 

Green Book

Green Bookはフランスで映画館で観て、その後大好きすぎてDVDを買いました。メチャクチャ笑って泣いた・・・ストーリーも演技も素晴らしい。Moonlightに出ていた俳優さんですね。夫はMoonlightのほうが好きと言っていました (というかべた褒め)


Green Book | Official Trailer [HD]

ピッツバーグでの食事シーンとフライドチキンのシーンが大好き。あとはやっぱり医師のシーンでしょうか。最後は本当に心温まりますね。奥さんとのやりとりのオチが最高。

 

Intouchables

Green Bookを観た時に、フランスのIntouchables (邦題は「最強のふたり」) を思い出しました。Green Bookが好きな方は結構好きなのではないかと思います。


The Intouchables Official Movie Trailer [HD]

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回の動画は視覚的にもわかりやすく、単語も簡単だったのであまり英単語自体は多くなりませんでしたが、差別に関する表現やその背景を学べました。

NY州は雪はすごいですが、アメリカのなかでも自然災害は少ない点が、自然災害大国日本出身者としては素晴らしいと思います。フランスもほとんど何もなかったな・・・。

自然災害の多さゆえに形成された日本の自然への敬意、信仰や文化は興味深いですが、やはりないに越したことはないですよね。

それでもやはり、NYでも異常気象など気候変動は何らかの影響を引き起こしていますね。Finger Lakesでは原因は定かではありませんが、年々致死性のcyanotoxinを産生する藻類の繁殖増加が問題になっています。(農業用水なども大きく関与しているようですが、水温が上昇すると繁殖が増加するようです)

COVID-19で人の移動が減り、空気がきれいになったなどのいい影響も出ているようですが、ある意味気候変動改善へのインスピレーションにつながるのかもしれませんね・・・

 

 

 

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