Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

TED talks: The History of Chocolate

こんにちは

今日もTED talksの短めのvideoから英語を学んでいきたいと思います。

過去のTED talksの記事はこちらからどうぞ

 

【The History of Chocolate】

今回の動画はこちら。5分弱です。素敵なイラストで分かりやすい!

www.ted.com

今回はSt. Valentine's Dayも近づいてきたので、チョコレートに関するものをみてみました。近年 (といってももう10年以上は経つか) はチョコレート原料のカカオ生産に関しての児童就労の問題など色々と話題になり、Fair tradeのチョコレートなどを目にする機会も増えましたね。私もたまにそのようなチョコを買いますが、普段はついつい良さそうで値段もはらないものを選んでしまいます。動画ではチョコレートの歴史の流れの中でそのことにも触れています。また、日本でもココアの代名詞のようなVan Houtenについても興味深い部分がありましたので是非動画で見てくださいね。

アメリカやヨーロッパではValentine's Dayはパートナーにお互いプレゼントを渡したりしますが、アメリカのスーパーやお店を見ると、ハートや明らかにValentine's Dayを意識したようなチョコレートも沢山売っていました。この時期アメリカではよく"Be my Valentine"という言葉が書かれたカードなどを目にします。St. Valentineについても近々調べたいなと思います!

 

【TED talk本編から学ぶ英語表現】

"(...) but a bitter, invigorating concoction frothing with form"

⇒ invigorating

元気づける、疲れをとる。さわやかな。ここでは滋養強壮的な感じでしょうか。昔は甘みはなく、今でいうカカオ100%のような苦い飲み物として摂取されていたんですね。

⇒ concoction

混合飲料。調合されたもの。薬局などでの薬の調合はcompounddispence, またfill, prepare, make (処方箋したがって調合する) が使われるようです。

 

"the Masoamericans had us beat"

⇒ Mesoamericans

メソアメリカ人。マヤ文明を代表とするような文明での分類上での文化領域。主にメキシコ・中央アメリカ。

 

"(...) gifted to humans by a feathered serpent god, (...)"

⇒ serpent

蛇 (大きな蛇、毒蛇のイメージ)。Snakeはより一般的なヘビ全体を指します。また、陰気な人、陰険な人、狡猾な人など、人に対して使われるとネガティブなイメージになります。フランス語でも蛇のことをserpent (同じ綴り) と言います。 

 

いつものごとく脱線になりますが、蛇にどのような印象がありますか? 私は蛇年生まれで、母も親戚も蛇年が多いのでなんとなく親近感を持っています。母はいつも「蛇年生まれはお金に不自由しない」と言っていたので、根拠は不明ですが信じています。確かに、ピンチになるといつも臨時収入があったりして、私は蛇年だからな~なんて思っていました。

なので、悪いイメージがあるというのは不思議な感じです。でも、確かにアダムとイブのお話しでも蛇がそそのかしますものね。キリスト教でも悪魔の使いとか悪いイメージがあるよう。同じ欧米でも、蛇は医療に関するマークでよく見られます (例えばWHO - アスクレピオスの杖→医学の象徴-や、ヨーロッパの薬局のマーク -ヒュギエイアの杯→薬学の象徴-には蛇が書かれていることが多いです)。あとは、Harry Potterでもスリザリンやヴォルデモートのペットなどでちょっと闇っぽいイメージですね。

Harry Potterファンの方には有名な話かもしれないんですが、フランス人の友人が「Harry Potterの固有名詞はフランス語からインスパイアされてるものが少なくない」と言っていました。Voldemortもそのひとつで、たしかによく見るとvol (盗む、奪い取る) +de+ mort (死) という風に分解できる!知ったときは結構感動しました。

 

今回の動画の中では、カカオはメソアメリカでの最高神ククルカンからのheavenly giftであったと紹介されています。

 

"(...) and used it in rituals"

⇒ rituals

儀式、祭祀

日本人以外と話していると、たまに日本のritualsについて聞かれることがあります。神道や仏教だけでなく、日本についてちょっと知識のある方とかからはアイヌや琉球民族のことなんかも聞かれることも・・・私は無知なので、そういうことも勉強していかないとなと思いました。

Netflixで先日"Ainu Mosir"という映画を観ました。その中で、アイヌ文化のなかで最上のritualと考えられているイオマンテ (熊送り、生贄として子熊を神にささげる) というものがありました。主人公含めアイヌ民族の方が多く出演するこのAinu Mosir、とても考えさせられます。アイヌ新法についてきちんと知ったり、『熱源』も読んでみたいと思いました。

takeshifukunaga.com

 

"(...) missionaries' salacious accounts of native customs gave it a reputation as an aphrodisiac"

⇒ missionary

宣教師、布教者 

以前遠藤周作さんの『沈黙』という作品を読みました。16世紀に日本に広まったキリスト教。その後幕府はキリスト教弾圧へと大きく方向転換しますが、その時代の中でも多くの人が隠れキリシタンとして信仰を続けました。その時代、もう一度キリスト教を伝えたい、キリシタンの支えになりたいと日本を目指す宣教師たちの物語でした。私は無宗教ですが、それでも「神とは、信仰とはなんなのだろう」と考えさせられる一冊でした。

 

⇒ salacious

好色な、みだらな、卑猥な

 

⇒ account 

報告、説明。銀行口座やサービスなどのアカウントという意味しか知らなかったのですが、こういう意味もあったんですね。

 

⇒ aphrodisiac

媚薬、性欲を起こさせるもの

勿論語源はギリシャ神話の愛の女神Aphroditeからきています

 

"(...) and soon, no aristocratic home was complete without dedicated chocolate ware"

⇒ aristocratic

貴族の

 

"(...) there have been horrific abuses of human rights"

⇒ abuse 

酷使、虐待、乱用

King of the Hill S1E1でも触れました。

 

"(...) chocolate retains an aura of something sensual, decadent, and forbidden"

 ⇒ decadent

退廃的な、衰退期の。ネガティブな感じですが、実際には「贅沢な」「豪華な」「ご褒美の」というような意味で特に食べ物に使われることが多いようです。ちょっと高級なチョコレートをご褒美にする人も多いですよね?!

 

"(...) and often cruel history, (...)"

⇒ cruel

残酷な。同様の単語でatrocity (残虐な行為) などもあります (過去のTED talksの記事で出てきました)。

 

いかがでしたでしょうか

Valentine's Dayが近づいてきたから・・・と前置きした割に、Valentine's Dayとは (チョコレート以外) 全く関係ない内容になりましたが、脱線含めここまで読んでいただきありがとうございました。