こんにちは
薬局でよく使われる単語があります
普通の英単語から専門?用語まで
知らなかった社会保障システムに関する言葉とかもあるので
まとめてみました
【処方箋・薬に関する言葉】
- prescription, Rx: 処方箋
- drop off: 処方箋を持ち込む
- call in: 処方箋を送る (処方医/処方できる看護師/オフィスから)
- refill: 同じ処方箋で再度薬をもらえるシステム
- days supply (DS): 処方日数
- control substance: 依存性など、他の薬よりも処方・服用に管理が必要な薬。
特に厳重なものはCⅡよよばれ、おもに鎮痛薬 (オキシコドン、ハイドロコドン、モルヒネ、フェンタニルなど) や中枢性鎮咳薬 (デキストロメトルファン)、ADHDの薬 (デキストロアンフェタミンなど)、NY州ではテストステロンもCⅡ扱いになります (薬自体はFDAからCⅢ指定されている)。
CⅣとしては抗不安薬、抗うつ、睡眠薬などの一部が指定されています。
NY州ではコントロールサブスタンスに指定されている薬の多くにはリフィルはなく(ベンゾジアゼピン系の向精神薬はリフィルはありませんが、リリカ -プレギャバリン- やトラマドールなどはリフィルを書いてもらえます)、処方箋の期限も30日 (他は1年) になります。
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- transfer: 薬局Aから薬局Bに処方箋をおくることで、患者が別の薬局で受け取れるシステム。
NY州の場合、一回にトランスファー出来るのは一処方箋につき一回のみという法律なので、もしその処方箋がリフィルを持っている場合、そのリフィルは消失します。
もし、リフィルも合わせて他の薬局で受け取りたい場合は患者自身が医師オフィスに頼んでその薬局に処方箋を送りなおしてもらう必要があります。また、コントロールサブスタンスはNY州ではトランスファー出来ません。
↓アメリカの処方箋に関してはこちらもどうぞ
- Due (date): 保険が次にカバーできる日付、またはコントロールサブスタンスを次に処方できる日付
- iPledge: 妊娠・胎児に影響を及ぼす可能性が高いことが分かっている薬について、患者が予めシステムに登録 (質問に回答) する必要があります。薬局で扱うものとしては、難治性のニキビの薬、イソトレチノイン (商品名マイオリサンなど) がこれに当たります。
- partial fill: 薬局に処方分のストックがないが、数日分の薬はある場合、処方箋の一部をパーシャルとして数日分受け取ることができます (支払いは残りの分をうけとった際に発生します。もし受け取りわすれた場合、薬局に薬代を借金することになりますので注意)。残り分は同じ薬局でのみうけとることができ、トランスファーはできません。例えば、クリスマス休暇など長い休暇直前に薬局に行き、薬が十分にないと言われた場合、処方箋のトランスファーをして休暇先でフルアマウントを貰うほうが都合良いこともあります。
【支払いに関する言葉】
- copay: (保険でカバー後に) 患者が実際に払う金額
- waive: 支払いを免除する。NYのメディケイド Mdicaide NY, MNYでは窓口でcopayを免除することができます。MNYは家計収入により加入でき、かなりcopayが少ない --- $1とか --- になるのですが、それすら厳しい場合は払う義務がありません・・・ただ、これもかなり個人的には思うことがあって、今度書きたいと思います・・・
- workers compensation (comp): 日本でいう労災? 勤務中に勤務関連のけがなどをした場合、普段の保険ではなく、特別な保険を使うことになります。
NYS Workers Compensation Board - Home Page
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【保険に関する言葉】
- vacation ovrride: 旅行などでプラン上限よりも多くの薬が必要な時に保険会社にオーバーライドを申請すること
- Medicare Part B and D: アメリカの公的な保険で、基本的には65歳以上が加入。薬局で使うのは基本的にPart D (民間の保険会社を通して保険証を得る) ですが、糖尿病やワクチン接種はPart B (普段は病院などで使う。「ブルーホワイトレッドカード」とも) の管轄になります。
- EPIC: 「NY州の」高齢者用の処方薬料補助制度 (日本語ヘタw) で、Medicare Dと合わせて使います (単独ではつかえない)。収入制限がありますが、かなり高く設定されているので、多くの方は加入できるようです。
Elderly Pharmaceutical Insurance Coverage (EPIC) Program
- Donuts hole: Medicare Dのカバーギャップ (詳しくはこちら)
- deductable
- prior authorization (PA): 医師による承認
こちらは保険会社が「ほかの選択肢があるなら、この薬にはお金を払いたくない。本当にこの薬が必要なら医師の書類をだせ」といってくるケースで、かなり多いです。
よくあるパターンは
- はじめてつかう薬
- はじめてつかうオピオイド: 特に18歳以下は制限があります
- 外用薬 (クリーム、オイントメントなど): 外用薬は意外と結構高い
- 段階的に使わなくてはいけない薬 (第一選択ではない薬) が最初から使われた場合
など。
この場合、薬局に折角行ったのに
「(すぐには) 処方できません」
と言われることがほとんどです。
PAのプロセスが完了するには、大体数日から10日かかります。
その時の対応の選択肢としては
①すぐに必要でない場合は、PAを待つ
②早くほしい時はPAを待ちつつ、患者側からもオフィスに最速の電話をする
③待てない場合は保険を使わずに完全自己負担する
があります。
完全自己負担の場合、コントロール薬でdueでない場合を除き、薬局に薬がある場合すぐに処方薬を受け取ることができます。
また、自己負担額を減らせるクーポン (GoodRX: 保険とは併用不可) などもあります。
↓クーポンなどについてはこちらもどうぞ
いかがでしたでしょうか
思いつくだけでこれくらい?
アメリカは本当に医療費・保険制度が複雑なのに加え
州ごとの違いや、オピオイドのオーバードーズによる規制でかなりmessyです。
薬局で (薬局に処方箋があるにもかかわらず) 薬が用意できていないとき、
上記のようなことによる確率が高いので
少しでも仕組みを知ってると、スムーズに事態を理解していただけるかと・・・。
今日もここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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