Rue de Condé

都会から田舎へ -NY Finger Lakesでの生活-

TED talks: What Really Happens to the Plastic You Throw Away ?

こんにちは。

 

今回はTED talksから環境・リサイクルに関する短い動画から英語を勉強していきたいと思います。ざっと読んでから動画を見ていただくとより理解しやすいかもしれません。いつも通り脱線コラムも散在しておりますので、動画を観た後の復習(?)にも是非楽しんで読んでいただけると嬉しいです。

過去のTED talksの記事はカテゴリーの "TED talks" からどうぞ

 

また、NY州のリサイクルに関するredemptionの記事もよろしければどうぞ。

tikitikis.hatenablog.com

 

 

【TED talks本編から学ぶ英語表現】

今回の動画はこちら。今回も4分ほどの短い単語ですが、リサイクルや環境問題の会話で使えそうな単語や表現がたくさん出てきましたよ。

www.ted.com

 

プラスチック (ペットボトル) のたどりうる三つの運命をペットボトル3兄弟に見立ててわかりやすく紹介。アニメも可愛いです。

【導入部】

"Their journeys are about to diverge"

 ⇒ diverge

分岐する、分かれる

 

"The heroes of our story were conceived in this oil refinery"

 ⇒ conceive

(アイデアなどを) 生み出す、思いつく、想像する

⇒ oil refinery 

製油所。動詞はrefineになり、原油から石油などに加工することを指します。fineには仕上げるという意味合いもあります。fine tuneで(最後の仕上げとなるような、より良くするための) 小さな調整をするという表現があります。

 

"(...) and unceremoniously discarded"

⇒ unceremoniously

長いですがun + ceremonious + lyで意味を予測しやすいですね、ceremoniousで儀式ばった、かしこまったという意味がありますので、その否定形+副詞になります。つまり、儀式ばらない、非公式に→突然に、無作法に、失礼に、ぶしつけになどの意味になります。日常会話では個人的にはあまり聞いたことないかも???

 

"And now here they lie, poised at the edge of the unknown"

 ⇒ poise, at the edge of the unknown

poiseには落ち着かせる、バランスを取る、準備するなどの意味があります。ただ、ここでは意味が通らないかなと思うので、後半部分も含めて考えたいと思います。

at the edge ofはそのまま「~の端で」という意味で、unknownの端でということで誰に知られるでもなく、とか誰の気にも留められずとかそういう感じかなと思います。コナンドイルの小説集のタイトルで”The Edge of the Unknown” という作品集があるようです。このTED talkを手掛けるEmma Bryceさんはイギリスの方のようなので、そこからかけているのかもしれませんね?!

www.arthur-conan-doyle.com

TEDの日本語字幕を見ていないので、違うかもしれないんですが、「誰かに気づかれることもなく (次の役目に備えて) じっと静かに待っている」のようにとれるのかなと思います。

 

【Bottle1の運命】

"(...) tons of his plastic brethren (...)"

⇒ brethren 

brother, brotherhoodと同義。ただし、少し古い表現のようです。

 

"Together, they create a harmful stew called leachate"

 ⇒ leachate

浸出液。環境用語においては、有害・有毒であることがニュアンスに含まれます。

 

【Bottle2の運命】

"He floats on a trickle that reaches a stream (...)"

⇒ trickle

水のしたたり、ちょろちょろと流る水 

水状のもの (涙や汗など) が滴るように流れる様子に動詞として使えます。

 

"This is one of five plastic-filled gyres in the world's seas"

 ⇒ gyre

渦巻、回転、旋回。ここでは還流

小さなぐるぐる (spiral) ではなく、巨大な循環系のことです。

 

私は脳の研究をしていたんですが、記憶に大きくかかわることで有名な海馬のなかに歯状回"dentate (歯のような) gyrus (環)"と呼ばれる部位があります。このgyreという単語、実はこのラテン語のgyrusから来ているようです。私たち生き物の脳の中のdentate gyrusは物理的には小さいですが、今日の英語ではこんなに大きなものを指す言葉になっているのは面白いですね。

脱線ですが、脳神経細胞を顕微鏡でみていると、まるで宇宙をさまよっているような感覚になります。とても小さい実体なのに、とても大きくて深くて美しい世界です。顕微鏡で細胞をのぞいたことのある方ならきっと、そんな気持ちになったことがある方少なくはないでしょうか??

そんなことを考えると、大きな循環を表すgyreと小さなdentate gyrusもなんだかそんなに遠いものではないのかもしれないと思えます (結構ロマンチストです)。

 

"Some animals, like seabirds, get entangled in the mess"

 ⇒ get/become entangled in

絡まる、引っかかる、もつれる

メタファー的にも使われますが、今回や実際の糸などの絡まりにも使えます。

 

【Bottle3の運命】

"But bottle three is spared the cruel purgatories of his brothers"

 ⇒ spare

見逃す、容赦する。名詞として使う場合は日本語のスペアと同じです。

Spare me !で「容赦して!勘弁して!(お願いだから) やめて!」という意味になります。私の夫はくすぐり (tickle) に恐ろしく弱いので、頭にきたときにはくすぐりの刑に処します。そんな時いつもSpare me, pleeeeese !!と叫ばれます。大抵の場合はなんだか可笑しくなって笑って許してしまうんですが、本当にムカついた時には容赦なく半殺しです^^

⇒ cruel

残忍な

⇒ purgatory

煉獄、(天国→なにかを得るために避けられない) 一時的な苦行

キリスト教からきてるようですね。私はちょっとそのあたりの知識がないので、以下もし間違っていたら是非教えていただきたいです。漢字は凄く物々しいですが、面白い現代の使い方の例文も含め、説明が分かりやすかったのでCambridge Dictionaryから引用します

the place to which Roman Catholics believe that the spirits of dead people go and suffer for the evil acts that they did while they were alive, before they are able to go to heaven

<humorous>
an extremely unpleasant experience that causes suffering:
---I've been on a diet for two weeks now, and it's purgatory!

似たような表現でLimbo (辺獄: 天国でも地獄でもない場所とされる) というのがあります。Purgatoryが一時的であるのに対し、Limboは永久的。そして日常でも用いられるんですが、どっちつかずの状態に陥っているときなどにin limboと言えます。例えば、私は今AOS申請中ですが、移民ステータス的にはK1でもなく、GC保有者でもない心もとない状態で、ちょっと愚痴を言うときとかにはI'm in limboなどと言えます。

 

"for this bit of plastic with such humble origins, suddenly the sky is the limit"

 ⇒ the sky is the limit

空が限界、つまり、限界がないという意味の表現です。

 

【動画内で出てくるゴミ・リサイクルに関する用語】

  • pellets
  • manufacturing plants
  • molds
  • resilient 人に対しても (ストレスなどの) 耐性があるなどと使えます
  • landfill/dump dumpはスラングで振るという使い方もよく使われる
  • junk
  • groundwater
  • food chain
  • decompose
  • debris
  • pollutants
  • biodegrate
  • raw materials

 

いかがでしたでしょうか

結構表現がありましたが、アニメで説明されている動画なので、いくつか意味を完全に知らなくても理解できました。他にもこの方はたくさん動画を出しているようなので今後チェックしたいと思います。